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旅のお供、旅の仲間 [図書館]

ひょんなことから今まで乗っていた船を放り出され、違う船で違う
仲間と5年間の旅に出ることになって数か月。一緒に放り出された
仲間に手を差し伸べるもその手を掴むことは出来ず(涙)


なんか今が人生の本番なんじゃないかって思う。今までは準備期間
だったんじゃないかって。今までの経験が今の自分を助けてくれてる。
司書としての経験だけじゃなく、テプラやWordとExcelなんかも経験
しといて良かった。テプラとラミネートは装備で使ってたけど、
WordとExcel、ラベル屋さんは教会の婦人会で書記で最近使った。
ここの図書館にはないけど、電動タイプライターも使えるんだけどなあ。
ブッカー掛けも得意なんだけどなあ。
前職場で使ったことのある道具があるとホッとする。

電車通勤するというだけですでに戦闘モード。電車のなかではみな
リュックにペットボトル、お弁当などの荷物をなるべくコンパクト
にまとめ、それぞれに暑さ対策冷房対策してひたすら存在消してる。
駅を出たら出たで今度は雨風日差しをしのぎながら信号や踏切に足止め
されながらひたすら前進していく。
ひょんなことから一緒に旅に出ることになった私のお供たち。
Fauchonのマザーズバックはいつ買ったかわからないほど昔から通勤用
に使ってる。
その時一緒に買ったのが同じくFauchonのミニトートとA4サイズのバック。
A4サイズのバックは絵本サークルと教会の婦人会用のお供として活躍。
ミニトートは買い物、旅行のお供。
晴雨兼用折り畳み傘と長靴はたまたま最近新調したもの。
通勤靴も採用面接のために新調したもの。どれも重宝してる旅のお供。
お弁当箱と水筒も以前から使ってる愛用品、マグカップなんかは30年前
の前々職場で使ってたもの!

職場についたらこんどはお仕事モードに武装。
図書館スタッフは恐らくみなエプロンに軍手、スニーカースタイルかと。
今の私はピカピカの新人なので必ずメモ帳とペンがポケットに
入ってます。カウンターに入る時は見出しつけたマニュアル持参。
カウンター応対だけでなく、電話のレファレンスもあるので全方
位に武装。あたふたしてるときこそ人生本番って思ってる。
人間、仕事してナンボだと。

もちろん仕事の内容は大したことない。時給で働いてるパートなので
それ相応の仕事です。それでもやっぱりお給料が発生してるんだから
必要なポジュションなのよ。

図書館3か所目にしてわかってきたこと。
図書館の根幹である目録作りは今はどこも外注。整合性を図るための
なのか専門業者が作成してダウンロード。装丁もそれだけやってる
スペシャリストの手によってすでに完了された形でやってくる。
残念ながら私たちの出番はなし。
専任職員は何やってるかって契約関係、予算関係、対お役所、対文科
省関係。
で、私たち非常勤がやってるのが対利用者サービス。役所や銀行なんか
も窓口にいるのはパートでしょ。私たちパート主婦の需要は店番と電話番。
みな矢面に立ちたくないから当たり障りのない主婦が立つ。
職員は奥で事務仕事や会議、文書作成してる。

それから週5勤務でわかったこと。
シフト勤務の時のように仕事は用意されていないということ。
シフト勤務の時はタイムテーブル通りに動いていたので次に何
するか考える必要はなかった。ひとつの仕事を皆でシェアして
いたので〇〇当番というようにその日にやることが決まっていた。
そもそも自席というものがなかったのでなんかなんか作業してる
しかなかったんだよね。

なので担当業務は決まってるけど、どんな作業をすればいいのか
決まっていない今の体制は結構困る。
対利用者サービス要員として、利用者数が日に何百人にという
公共図書館では常にやるべき仕事はエンドレスにあった。今は
せいぜい20人前後の利用者しかない大学図書館なので配架する
本も片手で持てるくらい。正直なにしたらいいのかわからない。
んで周り人ウォッチングしていて色んな社会のあれこれが
わかってきた。フルタイルで働いてる社会人ってずっと仕事して
るわけじゃないんだって。みんな自席でマニュアル読んだり
ベッドフォンつけて研修ビデオ見たりしてるみたい。
なので「何かやることありませんか?」「お手伝いしましょうか?」
は困る質問なんだと。その人のやることとっちゃいけないって
理解した。パートのときは上から下に仕事が降りてきたけど、
今はこない。上もヒマなんだと思う。

なにせ前任者からの引継ぎのない職場なので、ヒントとなるのは
前任者が残した引継ぎファイルだけ。会ったこともないその方から
のメッセージを探し出し、日々仕事を探しています。

そんな私にとってラッキーだったのは私と同じポジュションにいる
相方がシニアの男性で、この方が私と同じ感覚の持ち主であること。
働くことが好き、人の役に立ちたい、作業的なことが好き、この辺
の感覚が同じ。この方いわゆる定年退職した団塊の世代の方なのだ
ど、社会経験が豊富で人格者。謙虚です。図書館スタッフで男性っ
て珍しいけど、何でも情報共有してくれるのでとっても働き易い。
作業的な仕事を一緒に考えてくれて助かる。今は配置図持って広い
図書館の書架調整に取り組んでいます。地味な作業だけど2人でやれ
ばつらくない。一人だったらつらかった。
週5日だけど、一日の実働時間は6時間なので、午前3時間午後3時
間なんやかんやと過ぎていく。ちなみに私は早番、その方は遅番と
微妙に時間がずれているのもやりやすかったりする。

以前シフトで働いていたときだってヒマな時間はいくらでもあった
んだよね。ただ紙を折ったり切ったりだけの作業の時もあった。
でも結局毎日じゃなかったからその日が終われば後は野となれ山と
なれだった。次に来た時は違う仕事があったから。
今は毎日だから不安になるんだ。後5年もあるのに間が持つのか?
って(笑)なにせ資金が潤沢な大学図書館なので余剰に人が
いてもいいようです。要はカウンター要員なので、その他の時間
に何をしていようがいいようです。前職の公共図書館は自動貸出機に
なった途端出勤日減らしたからね。これが社会の仕組みというか、
図書館業界の内部事情?ってやつ。

旅の出だしはそんな感じですが失望はしていない。
そもそも新入社員にとっての6月7月ってそういう時期じゃない?
っていうかヒマなのが悩みって贅沢な悩みだと思う。
少なくとも前途多難じゃない。
せっかくつかんだこのポジュション。手放す気はない。

7月7日七夕の今日、最寄りの駅の短冊に私が書いた願い事。
「この街で、5年間、働きたい」
家族が元気でありますように、親が元気でありますように、
猫が元気でありますように、自分も健康でありますように。

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