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天に宝を積む仕事 [図書館]

図書館司書もそうだけど、「9割バイト」のディズニーのキャスト
なんかはまさに「やりがい搾取」の代表格。替えの人材はいくら
でもいるから任期制で給料も少なく設定されてる(知らんけど)
その「やりがい搾取」の対極にあるのが「天国に宝を積む」仕事
ではないのかと思う。

先週、この職場にきて初めて任期満了で退職した人がいました。
契約通り、ジャスト5年でハイさようならの現場って初めて見た。
その日、普通に出勤しお弁当も一緒に食べ、「最後のカウンター
だね」ってカウンターに入り、そして花束貰ってさようなら。
前回は私の前任者、そしてこの方の次は○○さんってもう自分でも
わかってるのです。本当に”粛々と”と行われている様子がよく
わかった。

なんの希望ももてないシステムだけど、ここは職員も3年任期
なので不公平感はないんだよね。みんな明日はわが身だから。
それを思うと3月に行われた私たちの解雇劇は不公平で不誠実
なやり方だったと思う。20年近く誰も切らずに無条件に契約
更新してきたのに、今年中央勤務の私たち4人のみ切ったん
だもの。私たちより上の世代の人たちはみな60過ぎても働かせ
てもらってきたのに私たちはなんでダメなの?ってモやる。
最初からみな5年とわかっていればこんな不公平感生れなかっ
たのに。

でも私がここにきて色々聞いて知ったことはここをやめて
もほとんどがみな図書館に再就職しているという話。すぐには
見つからなくても必ずあると。
目の前が明るくなる情報だった。この5年間を無駄にせず、次に
繋げたい。そして私の図書館人生貫徹したい。

って「やりがい搾取」の仕事の話の次にしたいのが「天に宝を
積む」仕事。
先週の土曜、小学校の絵本サークル時代のママ友たちとお茶
してきた。コロナで強制終了したこのサークルだけど、昨年の
秋頃から集まって同窓会するようになったのです。
5人のうち3人は介護職、私ともう一人は大学勤務。
この春偶然にも私は大学図書館、彼女は教授の秘書から大学事務へ
と異動し、週3から週5になったのだった。
今回久しぶりにあった介護職の一人に「どんな仕事してるの?」
と尋ねたところ、「週1回、12時間勤務の仕事」だそう。
何と彼女、24時間自宅介護の方の吸引の仕事してるそう。
彼女のお母さんが難病になり、その介護のために吸引の
資格をとったけど、お母さんは自宅介護とはならず
施設にいるそう。なので彼女はお母さんを介護するつもり
で市内のお母さんと同じ難病の方の介護をしているそう。
明るい彼女だけど涙なくして聞けない話だった、、、。

彼女をふくめ3人が介護の仕事をしてるのだけど、ホント
に壮絶なんだよね。普通の家庭の家の奥では想像もつかない
世界があるんだなあって。それも他人事ではなくいづれみんな
が避けて通れない話なんだよね。
彼女たちの話聞いてたら、私の解雇、再就職の話なんて自慢話
にしか聞こえなかった。時給相応な楽な仕事です。
彼女たちの従事している仕事はまさに「天に宝を積む」尊い仕事。
AIにとってかわることのない仕事。
せめて私は親と猫たちを責任もってお世話しようって思った。
この日も発表会の練習で早めにお別れしたんだけど、まさか
「バレエの練習だから」なんて言えなかった、、、

さて、5年の任期が満了して退職していった方の後任を選ぶため、昨日
採用面接がありました。私の強い勧めで応募してきた前の職場の彼女
も書類選考を通過して面接にやってきた。でも結果は残念(涙)
5年間彼女と一緒に働きたいという私のささやかな願いはこうして
ついえたのでした(涙)
今回は応募期間が長く、二桁の応募があったとか。面接に進んだのは
そのうち4人だけだったとか。う~ん、、これは単にタイミングの
問題だよね。だって経歴はほとんど私と同じだもの。たまたま私が
応募したときは応募者少なかったんだと思う。
でも今回色々知ったのは応募者のほとんどが40代50代だったそう。
つまりこういう求人には若い人は応募してこないということ。そりゃ
そうだ時給安いし任期短い将来性のない仕事だもの。今の若い人は
正規じゃなきゃ働かないんだと思う。そして一生しがみつくんだと
思う。結婚できなくても出産できなくても仕事はやめない。

つまり今後も私が競争するのは同じ年代の人たちだということ。
なんせ人工的にもボリュームゾーンだし就職氷河期で正規の仕事に
あぶれた年代。「やりがい搾取」が成り立つのは私たちの世代がい
るからでしょ。
なので安く使える好都合な私たちがいる限り需要はあるということ。
人口の少ない20代30代は団塊の世代の穴をうめるべく、男女差なく
幹部候補として教育されるんじゃないの?
そして恐らく今の40代50代はそのまま60代70代に突入する気がする。
お金ないし健康だし若いし。とりあえずは5年。あと5年後にまた考えよう。
天に宝を積む仕事ではないかもしれないけど、労働に貴賤はないわけで。
そして私は働くことが大好きだから。



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