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気が付けば猫屋敷 [猫]

ママちゃんのその後。
母猫のママちゃんを実家に預けてからというもの、毎週のように父から
「この猫は懐かない」「もう飼えない」コールがあり、そのたびに実家
に行って猫の様子を見、両親を説得してきた。でも先日、猫が家庭内
脱走するという事件があり、父から「我々には時間がない」「もっと懐
く猫を飼う」「保護主さんに引き取ってもらう」などなど最後通告され
、猫を引き取ることになりました。
IMG20221022082909.jpg
今回は発端は猫だったけど、きっとこれから実家の親との間では色々な問題
が勃発するのだろうなと思った。(去年はピアノを捨てる捨てないの話だった)
わかっていることは話し合っても無駄ということだけ。母はもうすでに込み入
った会話は不可能になってしまった。父は頭ははっきりしていて頼りになるの
だけど、融通がきかなくて取り付く島もない人だから。兄は兄で父が嫌いなの
で我関せずだし。
この件に関しては私のいとこもメールで相談に乗ってくれた。彼女は独身で
ひとりで母親の面倒見ていて、やはり猫飼ってるから。猫のことはもう一度
父を説得してくれるとまで言ってくれた。

うちはすでに3匹いるのでできれば引き取りたくない。
同じく母猫で、気難しいさくらちゃんと本気バトルしたらどうしよう。
気立てのいいサキちゃんを追いかけまわしたらどうしよう。
実の息子の月くんのことは覚えているのだろうか?
うちはマンションなのでリリースしても餌やりするわけにも行かない。
保護主さんは引き取ってもいいと行ってくれてるけど、この子に里親できる
気がしない。

私にとって大切なのは先住猫たちなので、もし猫同士うまくいかなかったら
段階的に外猫に戻していくかもしれない。もともとこの辺の猫なので土地勘
はあるだろうからそんなに残酷なことじゃない。そもそも猫の幸せって何?
ケージ生活は可哀そうと私も思ったから実家から引き取るわけで、うちでも
ケージ生活しかできないようだったらお外猫もあるかと思う。
だたマンションでは餌やりNGなのでどんな苦情がくるかもわからない。
この辺には地域猫もいるのでもしかしたら他所で餌やってくれるかも
しれないけれど、うちにきて鳴くかもしれないし、敷地にトイレするかもし
れない。

せっかく月くんも馴染んで平和な時間が流れているのに、この均衡を崩した
くない。本当は避妊手術をした時点でリリースもありだったのかもしれない。
でもその時点では実家の子になってくれたらって思っていたから仕方がない
よね。猫の幸せ、親の幸せ、全ては良かれと思ってやったことなんだから。

私の周りで猫飼っている知り合いにもそれとなくママちゃんのことを話した
りした。でもやっぱり自分が欲しくない猫は他人も欲しくないわけで(爆)
車出しはするよ、ケージ組み立て手伝おうか、などなどお手伝いは申し出て
くれるのは嬉しいのだけど、正直「そんなのいいからこの子をもらってくれ」
って言いたかった。

引っ越し当日、まず私が朝自転車で実家に行き、猫捕獲、その後猫つながり
のバレ友さんが車で来てくれてケージ解体、ケージと猫を運搬、という段取
りだったのだけど、捕獲に手間取った。
いやもう最初からうまくいく気がしなくて、前の晩からプレッシャーで眠む
れなかった。ケージの中に追い詰めてタオルでくるんでキャリーバックに入
れるイメトレ?していたのだけど、猫を前に私が怯んでしまった(汗)
猫が警戒するし私もプレッシャーなので、猫の捕獲は私と兄だけでいいと伝え
たのだけど結局うまくいかず、猫がケージから出てしまい、失禁しながら部屋
中逃げ回るという恐れていた事態に。

車で待ってたバレ友さんと旦那が現れたときは「神!」と思った。彼女の協力
がなかったら私は断念してたと思う。こんな狂暴な子飼うとかもう無理って
投げ出したい気持ちだった。家具を移動しつつ猫を追い詰め、なんとかキャリ
ーバックに。
その後、みんなでケージの解体にとりかかったのだけど、思っていたようにい
かず、解体をあきらめ二回にわけて運搬。
そんなバタバタの私たちにあれも持ってけこれも持ってけという父を心のなか
で「鬼!」って思った。兄は役立たずだし、母はもう現状理解してないし。
「猫は置いていけばいいのに」「飼ってあげてもいいのよ」とか言うし。
それでもここは黙ってこの子を引き取るべきだと思った。今回はとりあえず、
何度も「飼えない」と言ってるのにうちの都合で置かせてもらってるのは勝手
すぎだよね、って思ったから。ケージ暮らしは可哀そうというのは私も同意見。
最初から、いづれはうちで面倒みるからって約束していたのだからそれが早まっ
たと思うことにした。別にこういうことがあったからってもう実家とは絶好とか
そんなつもりは全然ないし。たくさんの事を水に流して今日の私たちがあるわけ
で。でももう、猫飼うとか言って欲しくないな。私はもうフォローできないから。

今回の猫騒動ですでに一生分の保護猫活動した気分なんだよね。
サキちゃんたちの縁で保護猫活動している方々と知り合い、ニャンスタグラム
を通してその方々の活動を知ることになったわけだけど、私おそらくこれらの
活動知らなくても同じことしたと思う。20年以上前に私が所沢でおこじょちゃ
んたちにしたことはまさに保護猫活動だった。実に7匹の雌猫の避妊手術を自腹
でし、引っ越しするときうちに出入りしていた3匹を連れてきて、完全室内飼い
にして最後まで看取ったもん。何が私にそうさせたかってこの体に脈々と流れる
猫収集DNAのなせる業(笑)見て見ぬふりができない、聞いて聞かぬふりが
出来ない人たちの落ちる沼にハマったのです。だからもう定めと思って飽きら
めるしかない。
やはり保護猫活動のお手伝いしている方のインスタに「猫ボラさんに寄付するの
もうやめようと思う」「うちだって〇匹も保護猫抱えているのだから売上はその
子たちのために使っていいと思う」「誰かのために何かしてもうちに子が大変な
時にお見舞いの言葉すらないなんて」に私も同意見。
私今回の母猫の件すごく困ったんだよね。保護主さんはリリースするくらいなら
引き取ると申し出てくれたのだけど、保護部屋とか譲渡会でこの子がいる姿
考えるだけでいたたまれなくなった。毎回譲渡会を見ていて思うのだけど、
「あなただったらこの猫飼いますか?」って言いたくなるような子が毎回出てる。
野良猫然としていたり、年取っていたり、風邪引いていたり。おまけにエイズ
キャリアの子とか、しんどそうで見ていてツライ。ホントに見ていて沼だなっ
て思う。どこかで線引きしないとそれこそ「多頭崩壊」起こしてしまう。
何匹までが飼育可能かって聞かれたら、私はせめて住んでる人間の数以下
だと思うのだよね。災害で避難するとき、一人一匹が限界でしょ?
人間の数を超えたらもうキャパオーバーだと思ってる。家の広さとい
いうより。3LDKのマンションで家族3人住んでいて、猫は3匹までだった
らOKと思っていた。それでも猫は一匹より多頭飼いがいいと思ってる。
お留守番のとき一人ぽっちにならずに済むから。どーもちゃんが亡くなっ
た時、私は留守だったのだけど、おこじょちゃんが同じ空間にいてくれた
事が救いだったのだよね。ただこうして実際4匹の猫が同じ空間に住むと
なると、私はストレスが心配。追いかけまわされたり、シャーシャー
言われたりするのってストレスだよね。猫はストレスで膀胱炎になったり
過剰グルーミングになったり、粗相したりするから心配。

あいにく先代猫たちも今の子たちも猫団子になるほど仲良くなかった。
サキちゃんを貰うとき、本当はサキちゃんの兄弟を貰うべきか悩んだ。
それでもさくらちゃんを選んだのは貰い手がありそうな子より、貰い手
がなさそうな子を選ぼうと思ったから。3匹まで飼う余裕あるならそういう
子を選ぼうと思った。どーもちゃんだって避妊手術するときも引っ越しの
時も捕獲するのが大変だったけど、見捨てるわけに行かないと思った。
かわいいとかじゃないのよ。きっと自分以外に飼う人いないと思ったから。
今回のママちゃんも捕獲した私が責任とるしかないんだ。
それがホントの保護活動じゃないかな。一人ができる限界がこれ。
寄付するとか預かりボランティアするくらいなら自分で飼える範囲
で飼うことが。

ママちゃん怒涛の引っ越しから一週間。人間には相変わらずシャーだし、
ごはんあげようとしたら軍手も吹っ飛ぶパンチが飛んできた。それでも
どういうわけか猫同士とはケージ越しにご対面しても今のところシャーは
ない。サキちゃんは至近距離でお昼寝してても平気。残念なことにわが子
である月くんはママのこと覚えてないみたい。でもいい。猫同志が慣れて
くれればそれでOK。この子がキャリアでなくて本当に良かった。
忘れもしない4年前の今頃、私はサキちゃんのコロナ疑惑でわらをもすがる
思いで病院探してた。あの時の不安に比べればとりあえずみんな元気な分、
今のほうがマシだ。
月くんにベットにおしっこされてもやっぱりあの時よりマシだって自分を
慰めた。なんでも以前経験したと思えば耐えられる。
きっときっとみんなで幸せになれる方法があるはず。


タグ:ママちゃん
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