SSブログ

元祖マッドハッター現る! [バレエ]

久しぶりのバレエ鑑賞をしてきました。
懐かしい新国立劇場にて「不思議の国のアリス」を見てきました。
オリジナルキャストのスティーブン・マクレイ来日と聞き、
ぼったくり価格のチケット購入して見に行ってきた(汗)
IMG_20220608_143310.jpg
キャストに変更なし!!

この作品、DVD持っていて内容は熟知している。
ロイヤルのDVDでムンタギロフが出ていないのはこのDVDだけ。
なのにどうして購入したかというとこのリハーサル映像を見て興味を
持ったから。→
スティーブン・マクレイのタップダンスがキレキレ。
この振付も良い。このシーンの振付やキャラクターの絡みがすごく
楽しい。みんな違う振付をお芝居しながら踊っていて、音楽もなんだか
不協和音なんだけど、全体の調和はしっかりとれていてとても良くでき
ている。
キャストは違うけどこっちのリハーサル映像も好き。→
タップシューズとトウシューズ、ジャズシューズ、バレエシューズと
タイプの違うダンスの共演♪


このマッドハッターのオリジナルキャストであるスティーブンがなんと
この役のために来日すると知って、急遽転売サイトでチケット買ってし
まった(汗)それというのも現新国立バレエの芸術監督の吉田都さんが
ロイヤル引退する時に相手役だったのがマクレイ、という縁があったか
らだよね。
彼女に招待されてケガ明けのマクレイの来日が急遽可能になったよう。


アリスは国際色豊かなロイヤルバレエ団のために振付られたロイヤルなら
では良さが際立つ作品。個性豊かなダンサーのなかのさらにキャラの濃い
ダンサーをモデルに考えられた振付だから楽しいんだよね。
そのイメージが強いので日本人ダンサーがやるとどうなのかなって思ったけど、
そこは粒ぞろいの新国立バレエ団、みな巧みに演じてました(笑)
一番難しい役はハートの女王かと思った。日本のバレリーナ、可憐過ぎる。
ロイヤルのヤノウスキーは大柄で顔の造作も派手だから面白いんだよね。
こういうコミカルな役は割と男性が女装してやることが多いけど、そこを押
しも押されぬプリンシパルにやらせるとこがツボ。
トロカデルロの逆バージョン的な笑い?

そんななかでお目当てのマクレイは、、、日本人ダンサーに紛れても違和感
なかった。かつてのゲストダンサー、ザハーロワやムンタギロフはサイズ感
があった。
日本人と尺が違い過ぎて、出てきただけで貴族っぽいオーラがダダ洩れだった。
どこがドロッセルマイヤーの甥やねん、的な違和感半端なかった。

マクレイは小柄なのでその辺問題なし。彼が登場しただけで会場拍手だった
だけど、きちんと主役を立ててた。ギャラリーでもロイヤル仕込みのお芝居
してて、その辺マクレイに目が行ってしまった。彼の見せ場のマッドハッタ
―のお茶会のシーンを生で見られて感激。軽快なタップダンスの靴の音は
マッドハッターのテーマ。
そして哀愁のあるトランペットのメロディはハートのジャックのテーマ。
各登場人物ごとにテーマがある。アリスは主役というより狂言回しだよね。
舞台装置転換とか他のキャラクターの早替えのための時間稼ぎ?
場面と場面のつなぎ?

時計の針の音をモチーフにしたテーマ音楽や舞台だけでなく会場のいたる
ところに散りばめまれたトランプのモチーフは「アリス」の世界観を表現
しててディズニーっぽい遊び心満載。
舞台は最後はおもちゃ箱をひっくり返したようなドタバタ劇、舞台転換
&超高速早替えで幕を閉じるのだけど、全体的としての統一感があるの
で雑多な印象はしない。ラストが現代にタイムスリップするのは単に
早替えが間に合わないからかと。
細部までこだわりがあって良くできた作品だと思う。
バレエだけでなくタップダンスを組み込んだウィールドンの振付最高!
と思っていたら、先日アメリカのミュージカルの最高峰、トニー賞の振付
賞を受賞したとか。そのミュージカルも見たい!

コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。