北京オリンピック、非情。 [フィギュア・スケート]
私の野望はアメリカ男子ワン・ツー・フィニッシュでした。
なので、ネイサンの優勝とヴィンセント・ジョウの棄権は心が真っ二つに切り裂かれ
る出来事だった。
今までいろんなオリンピックがあって、オリンピックが終わるたびに呆然自失状態
に陥ってきたけど(ブログ参照)、今回の展開はほんとに、あまりに非情。
今回の団体戦の人選は私の予想とは違っていた。ネイサン、4年前の失敗があるから
団体戦には出さないだろうと思っていた。でもアメリカはネイサンを出してきた。
ていうか日本以外はみな、ガチメンバー揃えてきた。
オリンピックはそうでなっくっちゃ!って私の期待も高まった。
同時に不安も大きかった。同じ失敗を繰り返してはいけないというプレッシャーだけ
でなく、今まで団体戦でSP、フリー両方滑ったシングル選手で金メダリストはいなか
ったから。ソチのリプニツカヤ、プルシェンコ、ピョンチャンのパトリック、コリヤダ。
みな個人戦ではいい演技ができなかった。
そんな状態で始まった団体戦。ネイサン、団体戦初戦突破という最初の山を超えた
終わった後のガッツポーズで感情が爆発しそうになるのをこらえていた。
「ぼくにはまだまだやることがある」とコメントしていたネイサン。
アメリカはネックと言われていたペアも善戦し、さらにアイスダンスは世界チャンピオン
を上回る快挙もあり、初日はまさかの一位通過。
でもその後、2日目の女子SPはカレン、男子フリーはヴィンセントと発表されたので、
アメリカ、金は狙ってないのだなと思った。この日、カレンもヴィンセントもクリ
ーンな演技でができず、アメリカ3位に後退。でも私はこのくらいのミスだったら個人戦、
ヴィンセントはSPの貯金で逃げ切れるだろうと思った。
アメリカはペアも痛恨のミスをしたのに対し、日本は全選手クリーンな演技をしてバトン
をつなぎ、初の団体戦メダルという快挙を成し遂げた
アメリカはアイスダンスの1位がなかったら危なかった。
世界チャンピオンを揃えて金を獲りにいったロシアも、ペアもアイスダンスも他国の
選手に負けてしまい、金メダルは死守したけど、微妙な立場になってしまった。
団体戦の番狂わせはロシア男子とカナダ女子の好演技だったかな。
コンドラチェクはチームロシアに足りなかったワンピースにぴたりとはまった。
そしてこの日のフラワーセレモニーで初めてヴィンセントの姿がないことに気が付いた。
コロナじゃないよね?ってすぐ思った。コロナ陽性でオリンピック棄権したコリヤダや
入国が遅れたランビエールやキーガン、団体戦を棄権したリトアニア選手などのこと
が頭をよぎった。そしてその第一報はすぐにネット上に流れた。
絶対に嘘だと思った。何かの間違いだと思った。
だってアメリカの2人がすごい感染対策してるの知ってたから。
二重マスクにフェイスシールドつけて飛行機乗って、マスクしたまま練習して
団体戦の応援席では「あんた誰?」レベルの仮装してたよね?
4年前、オリンピック選考を兼ねた全米選手権でリッポンくんが失敗した時こわく
てネット断ちしたように、今回もネット見るのやめた。
何も知らないまま男子SPを待とうと思った。陰性判定が出て、しれっと出場して
くれることを祈りながら。
でも翌日、そのニュースはラインのトップニュースになっていた
ヴィンセント本人のメッセージもすでに本人のイスタに上がってた。
チーム戦出られて良かった、メダリストになれて嬉しかった、でもみんなと最後まで
旅はできなくなった、「今日はたくさん泣いた」と
私は一番の悪夢が現実になったことを知った。同時に私の野望がついえたことも。
この日の男子SPをどれほど悲しい思いで見ただろう。滑走順の名前の横に表示された
WDの文字をどれほど信じがたく感じただろう。どうして出場選手30人中、私が一番
応援してた選手がコロナ陽性になったのだろうかと思った。
彼の滑走の時間帯は製氷作業が入り、時間調整が行われた。本当だったらここで彼が滑り、
ボーヤンを超えてトップに立っていただろうに。羽生くんが最初のジャンプに失敗し、
ネイサンは羽生くんと最終グループで滑るプレッシャーから解放された。
鍵山くんの後に滑ったネイサン、とっても落ち着いていた。
そこには4年前、慌てて女子トイレに入った(らしい)動揺してSPとフリーの衣装を間
違えて着た(らしい)、演技直前でプーさんの雨の洗礼を受けて青くなっていた
18歳のネイサンの姿はなかった。終わった後、感極まった様子でガッツポーズ。
ネイサン二つ目の大きな山、SPをノーミスで滑るという山を超えた。オリンピック
に縁がない世界チャンピオンというジンクスに打ち勝った。
フリーの最終グループ、非アジア系選手はジェイソンとジョージアの選手のみ。
でも2人はその中でまとまった演技をした。ジュンファンの「トゥランドット」、
良かった。(その前のグループのプロコフィエフ「ロミジュリ」も良かった)
そんな中、私は宇野くんは台落ちすると思ったんだよね。コンビネーション抜け
まくったよね?SPのときも点数出過ぎじゃね?って表情してた。
ピョンチャンのときもクリーンな演技じゃなかったのに、フェルナンデスがを
上回った。私は羽生くん銅なのかと思ったな。
コワい物知らずの鍵山くんの後、最終滑走で滑ったネイサン。
ネイサンは、、、滑る前から笑顔だった!
今まで多く選手がSP一位通過しながらプレッシャーで最初のジャンプをミスして、
金メダルが指の間からこぼれ落ちていった姿を見てきたけど、ネイサンは最初の
ジャンプをクリーンに着地した!ここで彼が最後の山を超えたことがわかった。
ネイサン早くもプレッシャーから解放され、中盤のジャンプはポロポロミスしつつも、
最後のステップは楽しそうにおどけた表情で「ロケットマン」の曲に合わせてステップ
を踏んでいた。それまでの張りつめたものが一気にくずれ、笑いが止まらないみたいな
ラストだった細い目をさらに細くして嬉しそうな表情をしていたネイサン。
実力通りの完全優勝。4年前の雪辱を晴らした。
4年前、ネイサンは日本男子に屈辱的な負け方をした。
団体戦では宇野くんの後塵を拝し、SPではプーさんの雨の洗礼を受け、フリーでは
死力を尽くすも日本に及ばず5位。
ぶっちぎりの高得点だったため、第2グループあたりからウェイティングルーム?
で待ちぼうけ状態だったアメリカ男子ふたり。最後の最後でその席を明け渡し、
結局インフルでEXを待たずに帰国したネイサン。アメリカ勢の去ったリンクで
楽しくEXの練習に戯れる日本男子たち。あの光景見ながら私は打倒日本男子を
心に誓った(おいおい)それにはアメリカ男子ワン・ツー・フィニッシュしか
ない、オリンピックでの借りはオリンピックで返さなきゃ、と思った。
それなのに昨年の世界選手権でヴィンセントはまさかの予選落ちでアメリカの
枠を減らしてしまった。でもその枠をしっかりネーベルホルン杯で自ら勝ち取って
きた。その直後のスケアメでネイサンに勝ったニュースを知ったとき、私はオリン
ピック、アメリカワン・ツー・フィニッシュは夢じゃないと確信した。
誰も、だーれもこんな結末予想してなかったよ。苦労して自分でとってきた枠なのに、
まさかこんな形で棄権になろうとは。雪辱を晴らすはずの舞台でこれほど明暗が分か
れる結果になろうとは。正直、自分が嬉しいのかそうでないのか感情が分裂してしま
ってよくわからない。ただこのところずっと眠れない夜が続いてるだけ。
春の兆しはまだ見えない。
そんななかの一筋の希望の光→それはEXメンバーになんとヴィンセントの名前が
入っていたこと!忘れもしない4年前、団体銅を獲ったにかかわらず、チームUSA
は完全にEXから締め出される形になった。あの時の無念私忘れてないから
日本男子も3人でるけど、主役はネイサンだからそこのところよろしく。
ヴィンセント、旅の終わりはまたみんなと合流できるんだね。
なんども言うけど、EXに出ると出られないじゃ、全然後味違うから!
トリノ以降、結果に納得できずEXを見ることができなかった私の夢を叶えて(祈)
なので、ネイサンの優勝とヴィンセント・ジョウの棄権は心が真っ二つに切り裂かれ
る出来事だった。
今までいろんなオリンピックがあって、オリンピックが終わるたびに呆然自失状態
に陥ってきたけど(ブログ参照)、今回の展開はほんとに、あまりに非情。
今回の団体戦の人選は私の予想とは違っていた。ネイサン、4年前の失敗があるから
団体戦には出さないだろうと思っていた。でもアメリカはネイサンを出してきた。
ていうか日本以外はみな、ガチメンバー揃えてきた。
オリンピックはそうでなっくっちゃ!って私の期待も高まった。
同時に不安も大きかった。同じ失敗を繰り返してはいけないというプレッシャーだけ
でなく、今まで団体戦でSP、フリー両方滑ったシングル選手で金メダリストはいなか
ったから。ソチのリプニツカヤ、プルシェンコ、ピョンチャンのパトリック、コリヤダ。
みな個人戦ではいい演技ができなかった。
そんな状態で始まった団体戦。ネイサン、団体戦初戦突破という最初の山を超えた
終わった後のガッツポーズで感情が爆発しそうになるのをこらえていた。
「ぼくにはまだまだやることがある」とコメントしていたネイサン。
アメリカはネックと言われていたペアも善戦し、さらにアイスダンスは世界チャンピオン
を上回る快挙もあり、初日はまさかの一位通過。
でもその後、2日目の女子SPはカレン、男子フリーはヴィンセントと発表されたので、
アメリカ、金は狙ってないのだなと思った。この日、カレンもヴィンセントもクリ
ーンな演技でができず、アメリカ3位に後退。でも私はこのくらいのミスだったら個人戦、
ヴィンセントはSPの貯金で逃げ切れるだろうと思った。
アメリカはペアも痛恨のミスをしたのに対し、日本は全選手クリーンな演技をしてバトン
をつなぎ、初の団体戦メダルという快挙を成し遂げた
アメリカはアイスダンスの1位がなかったら危なかった。
世界チャンピオンを揃えて金を獲りにいったロシアも、ペアもアイスダンスも他国の
選手に負けてしまい、金メダルは死守したけど、微妙な立場になってしまった。
団体戦の番狂わせはロシア男子とカナダ女子の好演技だったかな。
コンドラチェクはチームロシアに足りなかったワンピースにぴたりとはまった。
そしてこの日のフラワーセレモニーで初めてヴィンセントの姿がないことに気が付いた。
コロナじゃないよね?ってすぐ思った。コロナ陽性でオリンピック棄権したコリヤダや
入国が遅れたランビエールやキーガン、団体戦を棄権したリトアニア選手などのこと
が頭をよぎった。そしてその第一報はすぐにネット上に流れた。
絶対に嘘だと思った。何かの間違いだと思った。
だってアメリカの2人がすごい感染対策してるの知ってたから。
二重マスクにフェイスシールドつけて飛行機乗って、マスクしたまま練習して
団体戦の応援席では「あんた誰?」レベルの仮装してたよね?
4年前、オリンピック選考を兼ねた全米選手権でリッポンくんが失敗した時こわく
てネット断ちしたように、今回もネット見るのやめた。
何も知らないまま男子SPを待とうと思った。陰性判定が出て、しれっと出場して
くれることを祈りながら。
でも翌日、そのニュースはラインのトップニュースになっていた
ヴィンセント本人のメッセージもすでに本人のイスタに上がってた。
チーム戦出られて良かった、メダリストになれて嬉しかった、でもみんなと最後まで
旅はできなくなった、「今日はたくさん泣いた」と
私は一番の悪夢が現実になったことを知った。同時に私の野望がついえたことも。
この日の男子SPをどれほど悲しい思いで見ただろう。滑走順の名前の横に表示された
WDの文字をどれほど信じがたく感じただろう。どうして出場選手30人中、私が一番
応援してた選手がコロナ陽性になったのだろうかと思った。
彼の滑走の時間帯は製氷作業が入り、時間調整が行われた。本当だったらここで彼が滑り、
ボーヤンを超えてトップに立っていただろうに。羽生くんが最初のジャンプに失敗し、
ネイサンは羽生くんと最終グループで滑るプレッシャーから解放された。
鍵山くんの後に滑ったネイサン、とっても落ち着いていた。
そこには4年前、慌てて女子トイレに入った(らしい)動揺してSPとフリーの衣装を間
違えて着た(らしい)、演技直前でプーさんの雨の洗礼を受けて青くなっていた
18歳のネイサンの姿はなかった。終わった後、感極まった様子でガッツポーズ。
ネイサン二つ目の大きな山、SPをノーミスで滑るという山を超えた。オリンピック
に縁がない世界チャンピオンというジンクスに打ち勝った。
フリーの最終グループ、非アジア系選手はジェイソンとジョージアの選手のみ。
でも2人はその中でまとまった演技をした。ジュンファンの「トゥランドット」、
良かった。(その前のグループのプロコフィエフ「ロミジュリ」も良かった)
そんな中、私は宇野くんは台落ちすると思ったんだよね。コンビネーション抜け
まくったよね?SPのときも点数出過ぎじゃね?って表情してた。
ピョンチャンのときもクリーンな演技じゃなかったのに、フェルナンデスがを
上回った。私は羽生くん銅なのかと思ったな。
コワい物知らずの鍵山くんの後、最終滑走で滑ったネイサン。
ネイサンは、、、滑る前から笑顔だった!
今まで多く選手がSP一位通過しながらプレッシャーで最初のジャンプをミスして、
金メダルが指の間からこぼれ落ちていった姿を見てきたけど、ネイサンは最初の
ジャンプをクリーンに着地した!ここで彼が最後の山を超えたことがわかった。
ネイサン早くもプレッシャーから解放され、中盤のジャンプはポロポロミスしつつも、
最後のステップは楽しそうにおどけた表情で「ロケットマン」の曲に合わせてステップ
を踏んでいた。それまでの張りつめたものが一気にくずれ、笑いが止まらないみたいな
ラストだった細い目をさらに細くして嬉しそうな表情をしていたネイサン。
実力通りの完全優勝。4年前の雪辱を晴らした。
4年前、ネイサンは日本男子に屈辱的な負け方をした。
団体戦では宇野くんの後塵を拝し、SPではプーさんの雨の洗礼を受け、フリーでは
死力を尽くすも日本に及ばず5位。
ぶっちぎりの高得点だったため、第2グループあたりからウェイティングルーム?
で待ちぼうけ状態だったアメリカ男子ふたり。最後の最後でその席を明け渡し、
結局インフルでEXを待たずに帰国したネイサン。アメリカ勢の去ったリンクで
楽しくEXの練習に戯れる日本男子たち。あの光景見ながら私は打倒日本男子を
心に誓った(おいおい)それにはアメリカ男子ワン・ツー・フィニッシュしか
ない、オリンピックでの借りはオリンピックで返さなきゃ、と思った。
それなのに昨年の世界選手権でヴィンセントはまさかの予選落ちでアメリカの
枠を減らしてしまった。でもその枠をしっかりネーベルホルン杯で自ら勝ち取って
きた。その直後のスケアメでネイサンに勝ったニュースを知ったとき、私はオリン
ピック、アメリカワン・ツー・フィニッシュは夢じゃないと確信した。
誰も、だーれもこんな結末予想してなかったよ。苦労して自分でとってきた枠なのに、
まさかこんな形で棄権になろうとは。雪辱を晴らすはずの舞台でこれほど明暗が分か
れる結果になろうとは。正直、自分が嬉しいのかそうでないのか感情が分裂してしま
ってよくわからない。ただこのところずっと眠れない夜が続いてるだけ。
春の兆しはまだ見えない。
そんななかの一筋の希望の光→それはEXメンバーになんとヴィンセントの名前が
入っていたこと!忘れもしない4年前、団体銅を獲ったにかかわらず、チームUSA
は完全にEXから締め出される形になった。あの時の無念私忘れてないから
日本男子も3人でるけど、主役はネイサンだからそこのところよろしく。
ヴィンセント、旅の終わりはまたみんなと合流できるんだね。
なんども言うけど、EXに出ると出られないじゃ、全然後味違うから!
トリノ以降、結果に納得できずEXを見ることができなかった私の夢を叶えて(祈)
2022-02-13 16:36
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