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コロナ禍の教会 [教会]

10月は今年の大一番が一度にやってくる。
それも同じ週に!
教会の婦人会の「大会」とバレエの発表会は今年の随分前から同時進行
でリハーサルが進んでいました。

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当日、快晴に恵まれました。回線状況は天候に左右されるそうなので
ラッキーでした。
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2024年までに建て替えが決まっている礼拝堂

本来、2年に一度の5月に一泊二日の日程で行われるはずだった「大会」がコロナで
延期となり、中止にするか何か代替案を考えるのか議論を重ね、ようやくデジタルに
強い助っ人の協力を得、10月にZOOM開催することが決まったのが今年の5月頃だった。
勝手知ったるバレエの発表会とは違い、ZOOMライブ配信という初めての経験に、何を
どう想定し、備えればいいのかも未知数だった。
慣れないZOOMで音声不良とかURLが送信されてないとか、ライブで教会同士をつなぐ
中継がうまくいくだろうかとか、会場と画面の向こうとでの掛け合い「代祷」がスムーズ
にいくのだろうかとか、それから会場では歌は禁止なのでがブラザー一人で歌うテゼの礼拝
ってどうなんだろ?とか、リハーサルそこそこほんとにできるの?って半信半疑だった。
主教様やゲストを招き、全国から80人もの参加者を募っておきながらショボい会になった
らどーしよって。

でも教会でのリハーサル、昨日の本番とやっていくうちに思ったのは、これは小学校の
「読書集会」での体験に似ているということ。
時期もまったく同じ、10月の3週か4週目の水曜だったのでほんとうに、この婦人会の
お仕事はコロナで活動停止になった小学校の絵本サークルの穴をぴったり埋め合わせて
くれたのでした。
台本作って、カメラに映らないよう会場設営したり黒子なところがまったく「読書集会」(笑)
もちろん、全校生徒が目の前にいた「読書集会」とは違い、今回目の前に参加者はだーれ
もいない。みな全国の家庭、あるいは教会からのZOOM参加。
それでもあの時の一体感は味わうことができたんだよね。会場にいる聖職者、役員
との一体感、画面の向こうの参加者たちとの一体感。
そしてここは自分の母教会。自分の幼稚園時代、青年会時代、結婚式そして息子の幼稚園
時代と人生の様々なシーンがあった場所。ここでまた思い出がひとつ増えた。
踏切の音の響く日曜日の教会、その近くの児童図書館が私の原風景です。
奇しくも今のバレエスタジオも線路の近くなので、私が撮るリハーサル映像には必ず
駅のアナウンスが入ってます。そういう音の記憶ってふとした瞬間に蘇るってくる。

ZOOM婦人会大会は思っていた以上の出来だった。
ハード面もソフト面もばっちりだった。ハード面、ZOOMライブ配信は会場と家庭
を結んだモニタリングテストを2回、事前に講師の対談の録画、オルガニストの
奏楽の録画、それから参加者を招いてのZOOMテストを2回と準備に準備を重ね
ました。デジタルサポートに入った方が、この教会にもサポートできる技術者が
必要ということで駆り出されたうちの旦那(笑)で協力体制もばっちりだった。
婦人会のチャプレンが途中で異動になったり、色々あったけど、人に恵まれた
のは確か。ソフト面も講演会の内容、主教、チャプレンからのメッセージ、テゼの
礼拝の歌と黙想、と教会に集うことのできない信徒の心の飢えを満たすに十分な
内容だった。コロナによって新しい教会の集いの可能性が生まれたのでした。
今まで礼拝中に撮影とか考えられなかったのに、今ではどの教会でもオンライン
礼拝やってる。そして司祭たちの顔ぶれは団塊の世代が退職し、気が付けば青年期
をともにしたマブダチばかり(笑)ほんとにみんな頼もしく変身しちゃって見直し
てしまいました。デジタルに強い彼らが教会に高齢の婦人たちを集めて、今回の
大会に参加してくれたのでした。自分の母親くらいの婦人たちにあれやこれや言われ
ながら参加してる姿は微笑ましかった。
それからこれからの「婦人会」の在り方についても考えさせられた。
男性もいてもいいし、未婚の女性、フルタイムで働く人だって参加できる会に
ならないとこの高齢化は乗り越えられない。
コロナはその未来を先取りしてしまったというか。ぶっちゃけ私は宿泊を伴うリアルな
「大会」やいちいち担当教会まで出向いてやっていた役員会がZOOMになって、すごく
楽だった。礼拝も簡略化されて参加しやすくなったのも事実。
自分の役員の任期はあと来年春まで。それからのライフスタイル、教会との関係について
はとりあえず、今週末の大一番、発表会が終わってから考えます。





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