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50歳越えはふたりで [日常生活]

私たち双子の姉妹はついに50歳になりました!
50歳ってどんな誕生日より大きな節目となる年だと思う。
まさに折り返し地点にきたというか。50年も一緒に生きたというか。
年とっていやだという前に、まずそのことに驚いています。
色々あったけど、私たちすごくない?って感じで。

40越えは台風到来で寂しいもんでしたが、50越えはコロナ到来?!で
みんなでおうちでお祝いできました[プレゼント]
ケーキは私が一度買ってみたかった市内のフラン人経営のお店のもの
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リースは旦那からのプレゼント。これも近所のすごくステキな花屋さん
のもの。私の大好きなアナベルのリースです。未だに香りがします。
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空には中秋の名月。良い誕生日のなりました。

例によって私が読んでいるのは香山リカ著の『定年女子』の本(笑)
いつでも先走っていらん心配している私(汗)

精神科医のこの方曰く
「女性の幸福度は40代で最低になるが、その後上昇する」
「世界的にうつ状態になる可能性が最も高い年齢は44歳ころ」だそう。
まさに私が心療内科に通っていた年齢が44歳だった。
なんでその時の医者はそう私に言ってくれなかったんだろ。
今は冷静に色々理解してきて、現実は思っているよりは少しはましと
思えるようになった。

目下、一番の懸案事項は残り1シートで今服用しているピル「ヤーズ」を
中止し、エストロゲンの含まれていない「ディナゲスト」という薬
に変更しなければならいこと。この副作用が「ウツ」と「不正出血」
だそう。かなり不安です。でもこれらの症例はピルを飲み始めたばかり
の若い人の話で、もともと更年期、閉経が近づいている50代、それも
長年ピルを服用してきた場合とはまたちょっと違うのではないかと私
は思っている。黄体ホルモンは補充するわけで、更年期症状の軽減に
なるということはないのかなあ。もともとピルの持つ副作用、体重増加
血栓などはほとんどなかった私なので、今回も自分にあった薬だと
いいなあと思っている。

「働くこと、働き続けることで、たとえ条件は悪くなっても自尊心を
失う必要はまったくない」
「私自身は、当然のような顔をして、大学でも病院でも「もう定年ですよ」
と言われるその日まで、ガッチリ自分の座席にしがみついていようと思うの
である」
確かこの方、『しがみつかない生き方』って本書いてなかったっけ?
私は昨年、せっかく決まったフルタイムの大学図書館の仕事を辞退し、地元
の図書館のパートの仕事にしがみついた。まさに希望職種だったけど、週5
日勤務も電車通勤も自信なかった。今流行りの”SDGs”=持続可能でなけれ
ば50を迎える今、転職はリスキーだと思った。バリバリ働けるときに稼がな
きゃもったいないって焦りは今ももあるけれど、ここは欲張らず、細く長く
で行こうと。

「50歳になった瞬間、つきものが落ちたかのようにスーッと気持ちが軽く
なった。それは「自分は子供を持たない人生なんだ」と答えが出たからだった」
40代はぼんやりとイメージしていた自分の人生とあまりに違うので、たまに「こ
れでいいのか」と思い、「このまま50代に突入するなんて」とあせが募る一方
だった」そう。

とうことは私はみんなが定年を迎える60代になったら「つきものが落ちる」のかな?
自分だけヒマというコンプレックスから解放されるのかな?
でもそれはちょっと違うよね?
最近ネットで「働くママは勝ち組」って記事があって、専業ママが「自分も働いて
子育ては育児のプロ=保育園に任せた方が食育とかいいのではないか?」って迷う
内容で、それに対して「子供はどこで育っても一緒」「お母さんが自信をもつこと」
みたいに締められていたんだけど、それもちょっと観点違くない?って思った。
子供は確かにだれが育てても一緒かもしれないけど、育児している間母親は無給
なのよ。
子供がいるかいないかは50代になれば関係ないかもしれないけど、正規か非正規か
は老後資金が全然違うでしょ。悠々自適な老後を送るか、定年後も働き続けるか。
すでに生涯収入というベースが違いすぎて、勝ち負けじゃなくて「格差」の問題よ。

やっぱりいくら稼ぐかは自己肯定感につながる大切な要素。楽しくっても婦人会
やらバレエじゃしょうがないって自分でも思ってる。働くとはイコール生産活動、
それ以外はやっぱりすべて消費活動よ。主婦がごはん作ってます、子供育ててます
って言い張っても、私がバレエで充実してますって思っても、一銭にもならない
なら消費活動。職場にいれば出費ゼロだけど、家から一歩でも出ればお金が出てて
いく仕組みになってる。
それと同時に私はフルタイムで仕事することの大変さを知ってる。仕事を任される
楽しさも知ってるけど、それによる責任や人間関係が濃くなることも経験してる。
収入より自分のメンタル大事だと思った。
今のようなシフトになってから同僚たちは次々に転職していったけど、私はそもそも
図書館以外の仕事に興味なくて、一から新しい仕事覚えるとか、一から人間関係築き
上げるとか、正直面倒くさいと思った。下手したら正職員より勝手知ったるこの職場
が楽だと思った。いやもうキレイ事抜きで手放しちゃいけないって思った。

自己肯定意識に関わる大事な要素として香山さんは「肥満」もあげていた。年をとる
と、老化だけでなく、太り始めることによって女性はどんどん自尊心を喪失していく
のだと。だから痩せることをあきらめてしまってはいけないと。
それ私わかる。この時代、痩せてること自体がレアだから。
武田真治曰く「優雅な肉体は最大の復讐である」。この人はサックスに似合うため
の肉体が欲しくて体づくりにハマったとか。
バレエも同じよ!美しいことが最大の武器。汗水流して練習してるからその点は絶対的
なものがある。「〇〇は七隈隠す」じゃないけど、美人でも美魔女でもでもセレブでも
ないけど、とりあえず痩せてますってことが私の心の拠り所かも(汗)いやほんとに。


仕事と同じく、低収入の我が家がしがみつかきゃいけないもうひとつのものは
このマンションだ。旦那によると住宅ローンが終わるのは61歳だそう。
すでに繰り上げ返済はしているので、これ以上の繰り上げ返済は意味がないそう。
細く長く支払うしかない。でもそうやっていけばいづれこの家は自分たちのもの
になる。私はインテリアが好きなので引っ越し願望もあるけれど、それは多分
私たちには過ぎた願望。何より、この庭を手放したら後悔すると思う。
家のなかはいづれリフォームするくらいしか夢はないけど、庭にはまだ沢山の
可能性がある。庭は手をかければかけただけのご褒美がある。
50を迎えた今現在、自分の夢でまだ叶っていないのはこの庭だけだ。
家の中が無理なら庭に飾ろう!
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曲がりなりにも図書館で働けて、バレエだって50にして経験者クラスレベルを
維持できて、旦那と息子は誰もがうらやむようなできる男たち(!)
私の人生、そう悪くない。

私の夢の半分以上は旦那がいなければ叶わなかったと言っても過言ではない。
結局パートでいられるのも、このマンションに住めるのも、庭の手入れも、
猫の世話も、バレエも教会も、一緒にやってくれる旦那がいるおかげ。
私が手放しちゃいけない一番のものだ。

その血筋を確実に受け継いでいるのが息子で、もちろん息子はいづれは巣立って
いくけど、頑張って大学6年通って欲しいなと思っている。
小学生ママ6年→中高生ママ6年(お弁当作りが仕事)→大学生ママも6年、まだま
だ親業したいのです。何を隠そう40代最大の出来事は息子の中学合格だったもの。
あれほど晴れがましい気分は味わったことがなかった。誰もがうらやむような学校
への入学が許され、正直あれで私はママ友の幾人かを失った気がする。
私が逆の立場だったらすごいジェラシー感じたと思うから。
もうどんな愚痴もイヤミにしか聞こえないだろうし、顔も合わせたくないって感じ
たと思う。我が家だけでなく、両実家の希望の星だわ。
やっぱり自分の評価にもつながってると思う。私が息子の先輩のS君が合格したの
を知って、どんな教育したんだろってそのお母さんのことを見直したように、子育て
が肯定されたような気持ちになるんだよね。親としてこれほど誇らしいことってない。

私の人生50年、キャリア的には望んだような形にはならなかったけど、誰もが望んでも
手にできないような沢山の贈り物があったと思う。ノロケなんだかヒガミなんだか。





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