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2020ガチンコ・ダンスバトル [バレエ]

チャイニーズバレエスタジオに来て6回目の内輪発表会が終わりました。
いわゆるバレエ教室の「おさらい会」で、年に一度発表会に出ない人もみな一人ひとりバリエーション
を課せられ、日ごろにレッスンの成果をみんなに見てもらう会です。

スタジオ入口に貼ってあったポスター
P_20201217_113549.jpg
新国立の舞台を見に行ったら吉田都さんのサイン入りポスターが当たったそうです[クリスマス]
おさらい会を大人向けにやってるところって、、あまりないんじゃないかな?
以前私がいっていたローズマリーバレエ教室では大人クラスにはお声がかからなかった。
今お世話になっている息子たちボーイズクラスもどうやら蚊帳の外らしい。
おそらくクリスマス会と称してケーキ食べたりプレゼント交換したりがあるんだろうな。
確かにそこに高校生男子が二人参加してもね。

チャイニーズスタジオに来て最初の年、このスタジオでは大人もおさらい会というかクリスマス会が
あると聞いて驚いた。つうかメインは圧倒的人数の多い大人で、子供は子供でみな同じバリエーション
練習して発表する会があるらしい。私たち大人はみな違うバリエーションをレッスン後それぞれ練習
し、かつ衣装まで自分で調達すると聞いてどんなもんかと思っていた。んで先生に勧められるがまま
に2014年内輪発表会「金平糖の精」を踊った私。
その時の様子はブログに書いた→
私はこの時、大人の本気にすごく驚いた。んでこれも「あり」だと認めたのだった。
大人が衣装着て踊って何が悪い?自分の踊りたいバリエーション踊って何が悪い?
大人だって踊りたい。大人だって自分が主役のクリスマス会やりたい。
そんなみなの思いが伝わってくるような会だった。

2015年はその年の発表会一緒に「ライモンダ」でトロワ踊った3人とバヤデールの「影の王国」の
トロワを踊り、私は第3Va.を踊った。
2016年は発表会が12月だったためなし。
2017年はチャリティーコンサートで「オダリスク」を踊った流れで「オダリスク」の第3Va.
2018年は発表会で「パキータ」のトロワを踊った流れで「エトワール」
2019年は発表会で「ナポリ」を踊った流れでブ同じくブルノンビルの「ゼンツァーノの花祭り」を。
今回は発表会の流れではなく、なんか踊りやすいバリエーション踊りたいなと思って選んだのが「白鳥
の湖」のパ・ド・トロワ、第1Va.だった。チャイコフスキーのバリエーションのなかでも子供っぽく
なく、”大人かわいい”キャラクターを目指そうと決意。

2020年内輪発表会はコロナ感染予防のため午前中のレッスンは2回に分けて行われ、内輪発表会自体も
一部二部入れ替え制で、打ち上げもなしという形で決行されました。
私は午前中はギリギリまでマリア・ホーレワのYOUTOUBチャンネルで「パ・ド・トロワ」第1Va.の
お手本動画→を見ていて、そのイメージのままシニヨンだけ作ってレッスンに参加、レッスン後
速攻帰ってメイクして衣装持ってスタジオに戻りました。

この日のプログラム↓
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全員で36名、私は一部の19番目でした。
入れ替え制だったのに関わらず、私はビデオ係を名乗り出てほぼ全員見ました。
すごく楽しみにしていて、なるべくみなのリハーサルは見ないようにしていたくらい。
自分のリハーサルも平日昼レッスン限定にしてネタばれしないよう注意してた(どんだけ)
みんなが気合入れて練習してることはわかってたから。だから自分も遠慮なく練習し
衣装まで新調して念を入れて準備した。ここで遠慮してたら負けだから(笑)
これはすでに大人の真剣勝負だから。ガチンコ・ダンスバトルだから(笑・笑)

会場はいつものスタジオで鏡を背にして踊ります。いつもスタジオの一角をカーテンで仕切って更衣室
にしてるその場所が舞台袖になっていて、みなコールされたらそこから登場します。
一応ギャラリー作ってその前で踊るのですがもちろん照明はなし。息遣いが直に伝わってくる
くらいの至近距離なのです。そんななかで、みな一人で踊る。
フィギュアスケートで例えるといつもの発表会がEXならこの環境は試合に似ている。
照明、舞台装置という演出が一切ないなか、自分のテクニックと演技力と自前の衣装でなんとか世界観
を演出しなければならないのです。ある意味本当にすべてがさらけ出されるのがこの内輪発表会なのです。
その人の音楽的センス、感性、表現力、役作り、バレエに対する真剣さ。ぜ~んぶ、わかる。
しかも見ているのはバレエ仲間たち。発表会だってこんなに仲間の踊りをまじまじと見ることはないの
でいろんな発見があります。
その人の感性って年齢やルックス、バレエ経験、全然関係ないの。すごく太ってる人も高齢の人も、
男性も(!)みんながその瞬間、ヒロインになれるのです。そんな瞬間を見るのがすごく楽しい♪

例えば5番の「オーロラ」踊った女性。普段は初心者クラスの後ろの方にいる方だけど、堂々とした
オーロラでした。8番の「パ・ド・トロワ」の第2Vr.踊った方もきちんと衣装着て雰囲気出てました。
逆に年いってておばさんスタイルでプリンセスな曲目踊ってるのに無表情だとすべてが台無し。
表情だけでも作らないとおばさんがおばさんでしかない。
2部の前半は若手メンバーが踊りました。みな難易度高い曲目にチャレンジしてるなか、5番の「ガイ
ーヌ」の「ヌネー」って何?これはハチャトゥリアンの楽曲で「剣の舞」もここに入っているそう。
ちょっとオリエンタルな振付でした。今回とても残念だったのは発表会で一緒に踊った”王子”が負傷の
ため不参加だったこと。この方はベジャール振付の「鳥」という演目を練習中に大けがしたそう。
リハーサル見ていたけど、難易度の高いコンテンポラリーでした。
こういうマニアックな演目選べるのもこの会ならでは。

そして上級者クラスの12番の「マノン」はレスコーの愛人のバリエーションだったのですが、この方
とは一緒のクラスでいつもリハーサル見ていたのだけど、彼女の役作りは完璧だった。ものすごくテク
ニックのある人なので一通りのバリエーションを制覇してしまい、自ら新境地を切り開いたのでしょう。
「マノン」の退廃した世界観までが表現されていて圧巻だった。13番の「コッペリア」はオペラ座
パージョンのちょっとコンテっぽい振付の「スワニルダ」だったのだけど、彼女の役作りも完璧。
前髪まで作ってかわいいスワニルダを演出してました。もういつ舞台で踊っても大丈夫なくらいの舞台
仕様の役作りでした。14番からは男性メンバーによる演目でうちの旦那の「シルヴィア」、これは音
楽が好きで選んだそう。妻の私の不手際で衣装何も用意できず。だって半裸だよねこの衣装。やっぱり
衣装なしはちょっと世界観出すには難しかったかなあ、、、音はちゃんと取れてたんだけどね。なにせ
男性バリエーションはみな難易度高いから。滞空時間カウントしてのあのテンポだから難しかったと
思う。思うに女性バリエーションやってからっていうものありなんじゃないかなあ。別におかしくない
女性バリエーションもあるから。
という意味とはまったく別の意味で女性バリエーションをあえて選んで踊るのが15番のオネエの彼。
衣装まで作っちゃうこだわりの彼。今回は私のリクエスト(!)に答えて「ライモンダ」を踊ってくれ
ました!「こういうの喜んでくれるの○○さん(←私)だけなんだもん」っていってたけど、
私は絶対「あり」だと思ってる。”ただ自分に捧げるためだけにに踊っているby糸井さん”、でいいと思う。
まさかリアルな世界でジョニーやリッポン君が見せた「クロスジェンダーパフォーマンス」を実演して
くれる人が存在しようとは。ドン引きする人や正当なバレエじゃないって言う人ほどただのギャラリー
だったりするので耳を貸さないで欲しい。ちなみに次は「エスメラルダ」をリクエストしときました(笑)

そんなこんなで今回も期待通りのパフォーマンスを見られて大満足だったわけですが、今日のレッスン
で先生に言われたのが「昨日のMVPは○○さん(←私)」という言葉。いや聞き間違いかもしれないけ
ど、どの辺が?まあ自分は自分が思っているほどヒドくはないということかな?

そしてこの年末、ついに小4からバレエやっていた息子がバレエ引退宣言を、、(涙)
来年受験生だからね。つうか高2まで発表会出るなんて十分先生の期待に答えたと思う。
だからこそ先生の心情思うとツライなあ、、、。最後のレッスンはケーキ準備して下さるとかで、
クリスマス会の代わりでもあるのだろうけどせめてもの気持ちなんだろうなあ、、、。
私たち大人クラスにも素敵な紅茶ご馳走して下さる優しい先生でした。ほんとに感謝し尽せない。
先生とは教会でつながっているし、息子もバレエはチャイニーズスタジオは男の先生だし、やめると
言わずいつでも戻ってきて欲しい。

そしてこれが本番の写真。早速もらいました。
1608793517122.jpeg
誰かレフ版もってきて~~

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