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49歳の誕生日を前に [図書館]

発表会を直前に控え、バッタバッタな毎日にふってわいたような私の転職話。
50代を目前に、今すごく悩んでいます。

恐らく自分のなかではもう答えは出ている。
こういう問題は自分で答えを出すしかないから。
だからもう誰に相談するでもなく、このブログに書いて自分で納得できるか
どうか試してみたい。


命題:
家から5分の公共図書館
週2日 一日7時間勤務 時給1004円 土日祝日出勤あり 夜勤あり
仕事内容はカウンター業務(肉体労働)
雇用期限は1年だけど、私はすでに12年働いているし60歳過ぎて働いている人もいる

家から一時間の大学図書館
週5日 一日5時間勤務 時給1121円 土日祝日、夜勤なし お盆、正月休みあり
仕事内容は目録作成(事務仕事)
雇用期間は1年で最長3年

私は現在48歳で子供は高校生、旦那は在宅勤務、二匹の保護猫
近所に高齢の両親

これってどちらを選択すべき?






今年の4月から週2勤務になり、蓋をあけたら週2どころか月8日勤務になり、
さらにコロナで読み聞かせサークルも教会の婦人会活動も中止になり、毎日本当に
ヒマだった。発表会の練習だけしている毎日だった。
お腹も減らないし、夜も眠くなく、充実感ゼロ。スマホ見てるだけの毎日に自己嫌悪
だった。
5月から求職活動を始めたのは親切な仕事仲間が雇用保険を外れると在職中でも失業保険
が受給できる権利があることを教えてくれたから。その人自身は認定が下りず受給できな
かったけど、その人おかげでみんながかなりの額のお金をもらえることになった。
給料の減額分を補える分の金額がもらえることになったのです。

ただそれには求職活動の実績がなくてはならず、今はコロナを理由に求職活動なしでも
認定されたのですが、職安が近所にあったこともあり、私は月2回は訪れて図書館の応募
を検索していました。
ほとんどが派遣や請負の募集しかなかったなか、県内で随一の国立大学の図書館の求人広告を
見つけたのは8月の終わりの週だった。息子の発表会の2日前。
そういう時の私の初動はすばやく、すぐ履歴書買って帰り、発表会が終わった次の日には履歴書を
作成、翌日の夜勤前の午前中に職務経歴書も作成した。その時自分が大学図書館に現役で働いて
いた当時の職務経歴書を参考にしたのですが、息子が生まれる前のもので、その時の転職活動は
不採用に終わったことを思い出した。

応募期間が一週間しかなかったため、とりあえず作成し、職安で添削してもらい、
郵便局で切手を貼ってもらった状態で、実家へ向かった。
両親の反応を見てから投函するつもりだった。
2人とももちろん喜んでくれたけど、父は「期限付きなんだろ?」って何気に気にしていて、
母は例によって父のいないところで「お父さん元気ないのよ」って私に耳打ちした。
その様子を見て投函ずべきかものすごく悩んだ。でも締め切りも迫っているなか、迷っている
時間もなく、とりあえず投函した。

でもその後何度も朝方、転職すべきではない、週5日なんてとんでもないこと思って目が覚めて
は眠れず悶々とした日々を送った。
それでいて出勤している時は、「次回くるときは退職宣言するんだ」とか思いながら仕事していた。
夜勤しながら「夜勤するのは今日が最後だ」とか、「こんな仕事はもう最後だもっと専門的な仕事を
するんだ」って思ってはすっきりした気持ちになっていた。
あるいは私は装備の仕事が大好きだけど月1回程度しか回ってこないので、「こんな仕事なら毎日
やってもいいのに」というかねてからの願いが叶うんだと嬉しく思ったり。

でもやっぱり親のことや猫のことを考えると平日休みなしはキツイと思った。
今日明日どうなるわけではないだろうけど、介護は必ずやってくるわけで、その時大変なのは
自分だから。今でも必ず週一回は一緒にお昼を食べに実家に行っていて、私自身は義務感で
行ってるのだけど、親はすごく有難がってくれた。私も月2回、姉が来る日を楽しみにしている
ので、その気持ちはすごくわかるのです。みんなしゃべりたくてたまらないんだよね。
こんなコロナの時代だから特に。

今は家から5分の地元の図書館で週2で働いているので、実家も行けるしバレエもできる。
週5ならそれも無理になる。
バレエは正直、もういいって思っていた。発表会が延期になったため、半年以上リハーサルが
長引き、仕事が減ったため仕事以上にバレエに通っている有様だったので、ほとほと疲れたのです。
この年でこれ以上練習してももううまくはならないという気持ちが強くなっていた。
でもピアニストがつく昼レッスンだけは続けたいなと思ったり、それでもこの昼レッスン週2回
出られるほど私はセレブじゃないなと思ったり。

猫にしても、今まで年に一度くらいは「今日仕事がなくて本当に助かった」って思う緊急事態
があった。サキちゃんのコロナ騒ぎに、メラノーマ騒ぎのとき。すく病院に行ったためにこと
なきを得た気がしなくもないのです。

ただここで大事な事実は旦那がコロナで完全にテレワークになったこと。
少なくとも猫ひとりにせずに済むと。現におこじょちゃんは私の仕事中に旦那が看取ってくれた(涙)
旦那が家にいてくれたら、洗濯物や取り込みも心配しなくていいし、夕飯づくりだって自分以外
にやってくれる人がいるって本当に助かるのです。
逆に私がいない方がテレワークはかどるのでは?と思ったり。

でも書類審査を通過し、面接が決まるとなお辞退したいという気持ちが強くなった。
親が猫がいう前に毎朝、5時半に起きて二人分のお弁当作って7時半には出勤なんてできるの?って。
何より恐ろしいのは今の職場を手放していいのかって問題。
昔だったらやりたい仕事を優先しただろう。新しい環境に飛びこんでいけるタイプだった。
でもここ何年もメンタルがヤバイときがあり、サキちゃんのコロナ騒ぎのときも軽はずみに保護猫
を飼ったことを後悔したのだ。サキちゃん元気な今ならそんなことないって否定できるけど、
あの時はおこじょちゃんがいたから私の心の平安は保たれていたんだって思って、おこじょちゃん
を失っていくらもたっていないうちに猫を飼った自分の行為を心から後悔した。
「メンタル病んでる時に環境変えてはいけない」ってのがその時の教訓だった。

昔、大学図書館から教務課に異動する決断をしたときも、「ほんとうに大切なものを賭けてはいけ
ない」ってイタイ教訓を学んだ。私はてっきり図書館に帰れるものと思って、ほとんど賭けの気持ち
で異動に合意したのです。でも結局はその賭けに負けて、私は自分の一部ともいえる大学図書館
の仕事を永遠に失った。

そして今日、私は面接に行ってきました。昨日職安で色々相談してもらって内定辞退はルール違反
ではないこと、私の経歴は立派だと言ってもらえたこと、図書館の応募はめったにないから面接
は受けるべきだと言ってもらい、とりあえず行ってこうようかと。
行って心変わりするだろうかと。
面接はとてもうまくいったと思った。手ごたえあったし、面接官がかなり具体的に私に業務の説明
をしてきたので、脈ありだと感じた。キャンパスが好きな事、アカデミックな雰囲気が好きな事など
在職当時常に思っていたことなのでスラスラ説明できた。
また以前やっていた仕事でやりがいがあったことで、専門書の目録を作るために語学を学んだこと、
夜間神学講座を受講した話はすごく感心してもらえた。
今いる公共図書館も地域貢献できる喜びがあること、スタッフ同士情報共有に心掛けている話
などもしました。公共図書館で12年という経歴も立派であると。
本当に嬉しかった。今の職場でそういった私の経歴が評価されることなんてないから。
雑用&力仕事ばかりだから。でも結局扱っている本が一般書なら正規職員にもそれほど専門性って
いらないんだよね。
、、、それでも私の心は揺らがなかった、、、
例え専門性のない仕事でも、嫌いじゃないから。図書館は図書館だから。
何より、最長3年とはっきり言われたのが大きかった。
今の図書館はおそらく定年後も続けられる。この春の職員再編成の時も結局、だれもクビになら
なかった。自分から辞めない限り、辞めさせられることはないだろうと。
逆に辞めたら最後、新規採用はないだろうと。自動貸出機導入で恐らくスタッフは減らす方向。
でもある程度の人手は必要なので、やめない限り切られないだろとにらんでいる。

大学という環境は魅力的だ。大学図書館の雰囲気も大好き。その内部でひとつの仕事を任される
なんて、夢にまで見たていたことか。30年前に手放し、もうあきらめていた夢。
出勤はキツイけど、恐らく毎日充実するのだろう。この応募を見たとき、最初に思い描いたのは
そういう自分の姿だった。発表会後の虚しさからも開放されるし、これから迎える季節”真昼なのに
暗い家”に帰る憂鬱を考えなくていいのだと考えると、一時的にすごくテンションあがった。
でもすぐそれは親や猫に何かあったらというネガティブな未来予想図に変わった。
同じ不幸なら知ってる不幸の方がいいって心境です。
メンタルやばい時に環境変えてはいけないという自分への警鐘。

この就職活動自体、失業手当をもらうための求職実績と思えば無駄ではないわけで。
週2仕事で週2バレエで週2実家行けばそれなりに時間は潰せる。
幸い家には旦那がいる。ひとりじゃない心強さ。夕飯一人でつくらずに済む心強さ。


たった今内定の電話をもらいました。
でも私が出した答えは「辞退」でした。
それが50代を前に私がした選択。
多分、少しクヨクヨするかと思う。
でもホッとしている面が大きい。
明日目覚めた時にまず浮かぶ感情はなんであるか、
多分それがこの選択に対する自分の正直な思いだと思う。




















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