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2020発表会☆ [バレエ]

「ヴェンターナ」の振りもらったのは確か1月末だったと思う。
んでリハーサル自粛になった4月5月も私はひとりバリエーションの練習はしてて、
その後6月からリハーサル再開、7月末に中間発表!?、9月に本番と実に半年以上
練習したことになります。今回の発表会は本番までがほんとに長かった。
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振りをもらった時は嬉しかったけど、正直だんだん疲れてきてしまい、楽しいのか
ツラいのかだんだんわからなくなってしまった。
毎回動画とるのだけど、全然うまくならなくて自分の老け具合ばかりが気になって
すっかりテンション下がった。
どんなに注意されてもこの年じゃもう無理って思ってしまって。

まあ最近ずっとこんな感じだったから、そういう自分の感情にはあまり気にせず、
とりあえず体力配分に気を付けて毎回練習頑張りました。最後まで根を詰め過ぎないよう、
ほどほど練習さぼりながら、でも週に2,3回は必ずレッスン&リハーサル出るように調整し、
なんとか本番まで体力維持できました。
自分のダメダメぶりとヘトヘトぶりを実感しながらも、心のどこかでは今ほど体が軽く自由
に動く時期は人生でもないだろうという思いもあった。体のどこにも不調はなく、腰痛や
外反母趾の予防もうまくいっていて、トウシューズの改良もうまくいっている。
私は十分にバレエの恩恵を受けていると思った。もし今バレエを休んでしまったらもう二度と
戻れない体形だろう。あの時自分が人生で一番最高だったって強烈に懐かしむのではないかと。
若い子のように、プロのダンサーのようには全然なれないけど、自分が思っているほど
ヒドくはないかもしれない、そういう思いで本番に挑みました。

今回は発表会の前々日に面接→即日内定→辞退という十分心が揺れ動く出来事があり、その選択が
正しかったのかどうか、重い命題を抱えたまま当日を迎えることになりましたが、私には本番直前
に妊娠発覚という前例があるので、常に”あの時よりはまし”って思うことにしています。
朝目覚めて、今日の今日までクラスター発生せず、台風も発生しなかった奇跡にまず感謝した。

当日はとりあえず、午後5時半開演という長丁場、疲れないよう時間配分考えました。
食べ物、飲み物も気がついたらとるよう、トウシューズも履きっぱなしにならないよう。
自分がきちんと踊れることはもうわかっていた。どの発表会でも本番緊張で体動かなかったり
途中で疲れて最後までもたなかたったりという事態はなかった。むしろいつもより体が動き
表情も柔らかく踊れてるのが本番。思うに舞台って柔らかく作られているのではないかなあ。
衝撃を吸収してくれるのでいつもより疲れない。前日リハーサル室の固い床で全然踊れなく
ても当日のゲネでは踊れるというのが毎回のパターン。

あれよあれよと開演ブザーが鳴り、開演30分後「ラ・ヴェンターナ」のパ・ド・トロワの出番
となり、王子様に導かれるまま舞台に飛び出した私たち。初めてマスクを外して互いの顔を見たら、
3人とも満面の笑顔でした(笑)アダージオの右パンシェ2回、左パンシェ2回ともグラつか
なかった!3人のタイミングも合っていた。息は上がらないけど、バランス系が多くて足に
くるアダージオの後は私のバリエーション。足の消耗が最大の課題でしたが、レッスン後の
リハーサルの時よりはるかに体力残っていると感じた。何とか笑顔で楽しくを意識して終了。
その後のコーダの出だしは男性と二人でサイドバイサイドのユニゾンなのですが、ここは
私がもっとも好きな部分で、2人で息を合わせて多分ぴったりで踊れたと思う。ただし難関は
その後のソデバスク×8回からの怒涛のフィナーレ。これ、練習でもほとんどできなくて、やっ
ぱり本番でもだんだん音からずれ、なんとかつじつま合わせして終わった気がする。
その辺はビデオ確認してみないとなんとも言えない。でも自分のバリエーションでいいとこ
見せたかなって満足感はありました。王子様、そして同じマンションのママ友に感謝。
また懲りずに一緒に踊ってください。
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それから「チャルダッシュ」までは一時間以上あり、すっかり終わった気になってみんなで
衣装着て記念撮影してました。チャルダッシュはツライとこ全然なくて楽しいだけのナンバー。
トウシューズじゃないので気が楽です。音楽が3段階で盛り上がっていくところで自然とみんな
のテンションもマックスに。こんなキャラクターダンスなら次回も踊っていいかなあ~
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ここでついでに二週間前にあった息子の発表会のお話も。
息子たち高校生2先生組は幼稚園時代からの幼馴染で、今回「ゼンツァーノの花祭り」のダイジェ
スト版を踊りました。バリエーションなしコーダなし。バックダンサーあり(笑)ソロパートの
あるアントレと2人で踊るアダージオ、という構成です。久しぶりに見る息子の踊りでしたが、
やはり子供は確実に進化します。音はきちんととれていて、動きは大きく男の子らしくはっきり
と表現していた。アンディオールもきちんと開いているし膝もつま先も伸びている。すべて
先生の指導の賜物でしょう。その他に息子たちは「戦いの踊り(コッペリア)」を踊ったのです
が、これは先生オリジナルの振付で、どちらかというと可愛らしかった(笑)「ゼンツァーノ」
も十分初々しかったけど、恐らく先生難しいパを入れないための苦肉の策とったのだろうな。
んで恐らく息子は全部言われた通りにやってるんだと思った。
この場面は頭低くねとか、腕の動きはこの音に合わせてとか、先生に言われたんだなと思いな
がら見ていた。自分も習っていた先生なのでその風景が目に見えるようでした。

普通、高校生男子はこんなことしないよね。やってらんねー!っていうのが普通。
息子は発表会終わってもレッスンやめるって言わないから多分、今後も続けていくんだろう。
バレエが好きってわけでも特別楽しそうでも、特別才能があるっていうのでもないのです。
水泳部でほとんど”海賊”状態で全身真っ黒だし、サッカー部で太ももパンパンだし、全然
ダンサー向きな体形でもない。舞台でニコニコ踊るわけでもなし、とりてて華のあるタイプ
でもない。何が楽しくて続けているのか本人に聞きたいところだけど、舞台を見ていて思った
のは息子も先生のお孫さんもすごく素直な子だということ。先生が一生懸命なのを見て喜ばせ
たいって思うのだろうな。それとやっぱり自己肯定感の高さ。人にどう思われようと気にして
ない。恥ずかしいとかカッコ悪いとか思わない。親がやってるからね。親が本気だして踊って
るの見てるからね。そういうもんだと思ってるんだろうな。子供の後について回ってあれこれ
口出しするステージママより、自ら踊ってる姿見せてる方が多分説得力あると思う。


今回はやはりコロナの影響でゲストダンサーをお断りしたらしく、男性ダンサーは息子と
お孫さんだけだったのだけど、いい演出というかアクセントになっていたと感じました。
女の子ばかりになってしまうところを引き締めていたというか。十分先生の期待に応えられ
たのではないだろうか。私もどれ程誇らしかったことか(涙)
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それと一緒に踊った幼馴染の女の子との相性も良かったと思う。なにせ幼稚園時代から親ぐる
みで知ってる仲なのですが、その子も息子と同じくそれ程長身でもなく、すごく痩せてるわけで
もないのだけど、息子と違ってニコニコ笑って踊る子なんです。女の子の方が年上だったり上級者
だったりってありがちなのですが、この2人はほんとぴったり。息子の分まで笑顔作ってくれる
ので舞台が華やかになるのです。
組み合わせって絶対大事!私がプロの若手と組まないのはそこ!
相手の見栄えがよければ相乗効果で全体が華やぐということも大事なポイント!

来年、いよいよ50代に突入する私ですが、どんな作品を踊っていこうか考えるところです。
転職活動してるときはリハーサル末期ですでに本気で”バレエもういい”ってくらいな気持ちだったの
ですが、こうして充実の舞台を終えるとやめるのはもったいないって思えてくる。幸い同年代の男性
3人(含:旦那)がいるスタジオなので、その辺選択の幅は広がるのではないかろうかと。
懲りないやつです(笑)







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