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気分はすでに50代 [日常生活]

一応まだ一年猶予はあるのですが、ここ最近岸本葉子さんの著作ばかり読んでいるせい
かすっかり50代の気分です。
この方の本は40代、50代の節目節目の女性の心情を扱ったものが多い。
すでに返却した本もあり、タイトルはじめ色々うろ覚えです。


この方、酒井順子さんの「女の負け犬」のような話題作はないけど、女優なみの容姿に
東大卒という肩書も手伝って?、NHKの旅番組にレギュラー出演したり、料理やファ
ッションの本を出したりと、色々企画は事欠かないよう。
私は女性のエッセイストの本が好きでそれこそ林真理子や香川リカなどの本もよく借り
ているのだけど、この人の本が一番共感できたるかも。
なんというか思考回路が一緒なのと感覚が庶民のそれだから?

この方の代表作はおそらく「ちょっと早めの老い支度」。私も随分昔にこの本は読んだ。
その後タイトルが気になって読んだのが「週末介護」。今の私の関心事がそれだから。
んで40そここでで大病した事を知り、その話が書かれた本を探して読んだ。
それが「40でがんになって」。続けて「がんから始まる」「がんから5年」と時系列に。
介護の話も自身の闘病の話も身につまされる内容だったけど、悲観的にならずに対処して
いる様が共感できた。自分もそうするなって思いながら読んだ。
本は手元にないのでうろ覚えですが、「病気は因果応報ではなく、確率の問題。ガンに
なるならないは運。どうやったからならないとか、どうやったら再発しないとか科学根拠
のある対処法はない。ガンになるのは不運だけれど、不運は不幸ではない」
これらは確かお医者さんの言葉で、これに対して岸本さんは
「何をしたから再発しないという科学的根拠はなくても、何か継続することで(食事療法
など)精神の安定が保たれるならそれはそれで無駄ではない」と考える。

私もわかる。猫を病院に連れてったり親の家に毎週行くのは自分のためだから。
最低限はやってるっていう言い訳作りだから。
不安に対して何もしていないことこそが不安の原因なのだ。
不安材料を探してそれに対して何かやったという事実が欲しいのだ。
ちなみに「弁当力」の幕内氏の著書を読んで食生活変えたってところがまったく私と同じ。
私は幕内氏の「子供のパン食は今すぐやめなさい」「真夜中にチョコレートを食べてしまう
女たち」読んで自らの食生活を改めました。

セカンドオピニオンについて岸本さんの必要なかったいという意見に私も同感。
人間の場合=多分どこの医者も言うこと同じ。新規の患者に対しては通り一遍の対応しかしない。
獣医の場合=全部の医者が言うこと違ってますます何を信じたらいいのかわからなくなった。
セカンドオピニオンはよっぽどこちらに医学的知識がないと病院ジプシーになるだけ。


ガンや介護の話以外も女性の一人暮らしや一人旅の話もすごくあるあるで共感できた。
オートロックで締め出された話や大型ごみを出すときの苦労、一人旅での夕食の経験など
自分もやりそう。旦那に感謝だ。
やっぱり女手一つではできないことって色々あると思う。
土嚢運びとか芝生作りとか、マジで肩が外れる重さだから。
パソコン関係、家電関係、携帯関係はうちの旦那の得意分野で、ますます私が不得意に。
生命保険は母親の一声で決定し、住宅ローンは旦那に組んでもらい。
旅行の手配は独身時代は姉任せ、結婚後は旦那任せ。末っ子あるある。
おまけに車の免許すら持っていない私はほんと付加価値の低い主婦です。
最近は息子の方がパソコン、家電関係強くなってきて、私すでに認知症予備軍扱い!?
この方が30になるとき、50になるとき感じた不安はこのままずっと一人なのか?っていう
焦燥感からきているのだと思う。結婚すると年をとるのがずっと楽になる。
別におばさんでもいいしボケてもいいし(爆)って思えるようになる。
主婦って損、子育ってって大変~ってな本が多いなか、女の一人暮らしのリアルはやはり
そんなに甘くはないのだとこれらの本には教えている。


ファッションや料理、旅行、趣味の俳句など女性のライフスタイル関連の著作が多いなか
私がもっとも興味があったのは住まいの話。30代でマンション買った話が出ていたので、
その辺の話を読みたいと思って唯一図書館になかった「マンション買って部屋づくり」と
いう本を購入。私マンションインテリアが趣味な人間なので、内装とか間取りとかすっごく
興味あるのです。
マンション買おうとしてあれこれ条件決めて、あれこれ見学しても決まるときは一発っていう
話は私も同じでした。私たちも二人の通勤圏内プラス駅近という条件で不動産屋が紹介して
くれた部屋を二つみたのですが、ひとつは築年数が短くスーパーの近くという物件で家賃も若干
高め、もうひとつは築年数が古く周りにスーパーはないという物件だったけど、角部屋で開口部
が広く、結局こちらの物件を選びました。部屋に入った時の印象が決め手でした。

岸本さんもふらりと入った不動産屋に条件を話すと中古マンションを勧められ、売主がまだ
住んでいる現地を見学に行って、入った途端「すてき♡」となってしまったそう。食器棚に並べら
れたティーカップなど売主さんのセンスが素晴らしく、それらは引っ越ししたらすべてなくなっ
てしまうとわかっていながらも一目惚れしてしまったそう。その他に新築でもっと条件にあった
マンションもあったそうだけど、そこで暮らしている姿が想像できなかったとか。

さらにその部屋がマンション一階庭付き物件と聞き、俄然興味を持ってしまった私は岸本さんの
暮らしぶりが写真で紹介されている「40代のひとり暮らし」という本を借りる。そこには購入する
までに紆余曲折のあったというソファやローテーブルなどの写真の他、実家の庭から引っ越しして
きたという庭の植木や近所の人に薦められて敷いたウッドデッキなどの写真も載っていました。
マンションのランクもだいたいわかった。質素な暮らしぶりに好感もてました。

なんだかんだトラブルもあったみたいけど、リフォームをしながら長く暮らしているようです。
私もいつも引っ越ししようか考えてしまうのだけど、手放したら後悔するかもって予感もあって
ここで暮らし続けています。私も長く愛着のあるものに囲まれていたいタイプです。
岸本さんと同じく、断捨離したりリフォームしたり手を加えながら暮らしていくのだと思います。

にしても吉祥寺近辺の低層階マンションってどの辺だろ?家の近くのスポーツジムってどこだろ?
キャサリン先生のとことか?しかも三鷹公会堂でダンスの発表会デビューしたっていうし、なんか
ニアミスしてそう。一回6,000円もする加圧トレーニングより、一回1,500円で発表会の練習もある
ダンスのレッスンは断然おススメ。音楽付きは楽しいです。ぜひハマって下さい。

マンション一階という共通点、吉祥寺界隈という親近感の他になんと、この方スケオタである
ことも判明。多分羽生君ファン。ニース落ちっていうやつ?2013年の国別対抗戦を最後に生観戦
はしていないそうだけどどこかで接点あったかも?
長年イタいスケオタやってる私が言うのもなんだけど、フィギュアスケートの世界に惹かれる女性の
気持ちってよくわかるのよ。誰が見たって、白いリンクの上をキラキラした衣装着て壮大な音楽で
滑ってる姿って幻想的だもの。
そういうものに感動する心がある限りその人の感性は枯渇していない、若い時のまんまって思う。

以上乱読読書感想文でした。月に一回は更新しないと(汗)

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