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80人の門出 [学校生活]

3年前に飛び乗った船は寄港の時を迎えました。
怒涛の中学受験と合格発表がついこの間のことのようなのにもう卒業とは。

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3年たつとこの学年がどんな学年であったかがわかります。
学年主任曰く、この学年みな皆実に「普通」であったと。
こういう受験を経て入ってくる学校って、とかく早熟だったり変わり者だったり天才肌だったり
そいうい子が多かったりするんだよね。普通の公立学校だと浮いちゃうような子が。
そんななかこの学年は学力においても個性においても「普通」な子が多かったそうです。

確かにひとつ上の学年の文化祭の劇「ウエストサイドストーリー」と「シェイクスピア」はすごか
ったなあ~って思い当たる。みんながみんなはっちゃけてて”スペック高っ”って驚いた。
それに比べてうちの子の学年の「魔笛」と「オリエント急行殺人事件」は正直テンションが普通
過ぎて残念な感じだった(←歌って踊るを期待していた)しかもうちの子は裏方だったし。
劇に限らず、うちの子はいつも裏方が多かった。んでいつも同じ女子が表舞台にたつのが
なんだかな~って感じていた私。男子情けないぞ~って思ってた。

でも先生曰く今”普通”であることがどれだけ難しくどれだけ貴重であるか、と。
リーダーには、凡人には想像もつかないようなカリスマ性をもつ天才的な人材と、多く
のことに目配り出来て人に寄り添っていける人材と二通りあり、君たちは後者の方だ、と。
だから君たちはそのまま努力しなさい、と。
そのままでいいんだ。この道は間違っていなんだ。そう再確認させてくれる言葉でした。

この子のよさは先生が一番よくわかってくれている。
小学校の先生がそうだった。
バレエの先生もそうだった。
日曜学校の先生にも絶賛された。
中学校の先生からも高評価を受けた。「君に任せておけば大丈夫」という安心感があった。
文化祭でトラブルが起きたとき「君がいてくれてよかった」ときっとみんなが思っただろう、と。
表舞台に立たなくても、こうして先生は見ていてくれる。親として最高の誉め言葉でした。
そしてそういうタイプの子が多かったのがこの学年だったのだろうと思いました。


この学年の生徒は総じて「普通」でしたが、先生たちはめっちゃ個性豊かでした。
そしてこれこそこの学校に入ったもっとも大きな利点であると言えます。
小学校でもちらほらいたけど、普通の公立学校だと先生のあたりはずれが大きかったりする。
罰ゲームみたいな先生が担任になったりすることがある。
私立学校だと異動がないので個性の強すぎる世間知らずな先生たちの温床になったりする。
(自分が出た女子高がそうだった)
でもここの学校のような公立中高一貫校では常にトップクラスの先生たちが教育委員会から
派遣されてくるのです。この学校の一番の売り?はその授業にあると明言してるくらいなので
とにかく授業には特色がありました。教材はすべて先生手作りのプリント。数学や英語はクラスを
半分にしてスピーディに進められます。理科は実験中心。仮説、実証、考察の習慣を身につけます。
授業重視なためそれに伴う課題も多く出されました。自由研究のゼミを含め課題をこなすのに
求められたのがリテラシー(情報処理能力)とプレゼン能力。その辺もかなり鍛えらたようです。

そしてこれらの先生はひとりひとり大変個性豊かな生徒受けする先生たちでした。
卒業式にて生徒会長曰く「調理上手な先生=国語」「実験楽しく試験問題がおもしろい先生=理科」
「講評が厳しくバスケを一緒にしてくれる先生=数学」「スライドが見やすく授業がわかりやすい先生
=社会」「サッカーに厳しく歌の上手な先生=英語」だったと(笑)
みんなひとクセもふたクセもある生徒にとってはインパクト大な先生たちでした。
先生たちのすばらしさ、どれほど子供たちに好かれていたかはそれこそ子供の様子を見ていれば
わかります。本当にありがとうと言いたいです。感謝してもし尽せないほど恵まれた環境でした。
昨日最後の学校給食も終わりました。3学年全員でランチルームで食べた給食もよい思い出となっ
たでしょう。親としてもどんなにありがたかったか。

先週県立高校の後期の合格発表があり、息子たちと一緒に高校に入る生徒たちが確定しました。
残念ながら今年は同じ小学校から入る子はいなかったのですが、なんとなんと入学式に校門で
「○○さん?」って私の名を呼んだ幼稚園時代のママ友の子が兄に続いて合格を決め、4月から
同じ学校に通うことになりました。前期の合格発表のその日にメールもらってどんなに嬉しかったか。
親子共々仲良しだったので本当に嬉しい。私は高校のこと知りたいし、中学のことなら教えて
あげられるし。

高校は校風も全然違って、ほとんど別の学校だと聞きました。でもある意味有名なのは高校の方
なのでここからが本当の伝統校の生徒としての生活が始まると言えるのでしょう。息子たちには
恐れることなく学校の中心的役割を果たして欲しいと思う。私は今度こそ一歩引いて応援したいと思う。
その前にあるボストン旅行も私はヤキモキせずにみんなの帰りを待ちたいと思います。
先生も言っていたけどこの子達なら大丈夫。その頭脳でなんとか苦境を乗り越えるはずだと。
少しずつ手放す準備をしなければならないと。
、、ん~でもお弁当って母親なしでは成り立たないシステムではないのか?ってちょっと思ったけど、
まあ結局3度のご飯を作ることくらいしかしてあげられることはないんだよね。
そういう役目がまだあるだけ私は母親としてまだやることあるんだよね。
小学校、中学校と終わるたびにどうしても寂しいと感じてしまうのは一人っ子の親ならではの心情だよね。
なんでも一回しか経験できないと思うとどれも貴重な時間に思える。
自分自身、役員やボランティアを通じて十二分に子供と学校生活を共有したつもりなので、思い残しはないつもりです。あらゆる学校行事に夫婦で関わって、先生にも顔を覚えてもらえて、そしてそういう夫婦がうちだけでなく他にもいて意気投合できて楽しかった。幸い幼稚園時代のようなセレブはここにはいなかったので、服装や会話で浮くこともありませんでした。
恐らく私たちにとっても身の丈にあった学校だったのでしょう。

それというのも中学受験のときも最低限の通塾で一発受験→さっくり合格→おかげで高校入試も受験勉強の通塾もなかった我が子のおかげです。うちの子ほどお金のかかっていない子はいないと思う。
公立に行ってくれたおかげでなんと大学資金、私が10年非常勤したお給料でまかなえそう。
それを知った時、すごい充実感を感じた。たとえパートであっても何にもしないで家にいては一銭にもならなかったところを、ちりも積もればで大学資金ができたのだから。ここは一人っ子ならではのメリット。
細く長く働いて今度は自分たちの老後資金をコツコツ作ろうと思う。どうすればお金がたまるかって働く以外にはないのだから。年間103万以内ってバカバカしいって考えないで、目的があればやり甲斐も生まれる。
もちろん図書館の仕事は大好きで苦痛に思ったことはないのでそれはそれで幸せなことです。

来週からのボストン、私もワグナーのインスタ見ながら追体験するつもりです♡
(もちろん現地からのレポートも随時くるそうです)


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