未来へ

今年も合唱祭を見に息子の学校に行ってきました。
昨年と同じくまぶしいほどの晴天と美しく紅葉したイチョウの木に迎えられました。


今年の傾向は１年生はメジャーで無難な合唱曲、２年生でちょっとはずした今時のポップス、
３年生が合唱コンクールの課題曲という王道系（昨年もそうだった）を選んでいました。
２年生の選曲は１組が「今咲き誇る花たちよ」、２組が「Winding Road」と２曲ともコブクロ
の曲でした。息子のクラスが「Winding Road」と聞いたとき難易度高いんじゃない？と思った私。
アカペラの部分はあるしノリがいい曲をノリよく歌うのってああいう場では難しいじゃないかと。
さらに学年曲で選んだ曲というのが英語のミュージカル曲（La La Land）と聞いてそれもあまり期待
しないでおこうと思いつつ、当日見に行きました。


会場は校内でもっとも古く歴史ある講堂。願書受付のために初めてこの講堂を訪れたときは本当に
この学校の生徒になれるとは思ってもいなかった。その時体育の先生だと思っていた先生が実は
数学の先生で息子の担任になるとも。
この日ばかりは大勢の父兄が列をなし、講堂もいっぱいになります。この辺は小学校での音楽祭を
思い出します。子供の集客力はほんとすごい。そして子供の歌声は大人の涙腺緩ませる威力があります。
さすがに中学生ともなるとみな地味な制服に表情も無表情で全体的に華はないのだけど、それがいったん
指揮者がタクトをあげると出てくるのはやっぱり天使の歌声なんです。

１年生は全体的に硬い雰囲気で男の子の声も不安定だったのだけど、息子たち２年生から本領発揮の
すばらしい歌声でした！
１組の「今咲き誇る」はご存知ソチ五輪のテーマソング。正直あの当時はそれ程でもなかったのだけど
こうして時間をおいて聞くと、あの時の様々な場面が思い出されジーンとしてしまいました。
リズムカルな曲調にだんだん盛り上がっていく部分など強弱がしっかりついていて力強い歌声にノック
アウト。合唱曲になると印象変わるなあ。
んでわが２組もそれに対抗心を抱いたのか最初のアカペラ部分からいい具合に力がこもっていて、一斉
に歌う部分と個人で歌う部分と掛け合いが難しいところもはずすことなく歌い切り、音楽が入るとさら
にアップテンポに盛り上がっていってその場の雰囲気をガラリと変えたのでした。
コブクロの歌は二曲とも男声パートが主旋律となっているらしく、男の子の声が女の子に負けていなく
てよかった。ほろりと聞かせるバラード調の曲ばかりが選ばれがちだけど、こういう選曲もメリハリが
あっていいかも。正直思っていたより全然よくてこういう選曲もありなんだと納得♪
最後もアカペラで終わるのだけど余韻があってよかった。
３年生は「未来へ」と「虹」という曲で、３年ともなると男の子の声がだいぶ安定してきて女の子の声
とよくハモっていました。声量もあるしやはり学年があがると全然違う。こちらに思いが届くような
そんな歌い方でした。この子達はここを卒業してもみんな同じ高校へあがるわけだけど、何が最後なの
かってここの先生たちなんだよね。先生たちさようなら先生たちありがとう、なんだろうなあ彼らの
言いたいことはきっと（涙）サッカー部の彼も文化祭で歌って踊ったあの子もこの子もみんな制服姿で
一生懸命歌っていました（涙・涙）
各クラスの発表の後は学年合唱なのですがここでは１年生がよかった。１年生が歌った「Cosmos」は
小学校の体育館で文化会館の舞台で、とよく聞いた歌だったので時の流れをしみじみ感じました。
息子たちの「La La Land」は英語の歌なためメッセージが伝わらなかったことと、3拍子という
ゆったりしたテンポがちょっと間延びした印象でした。とは言いつつその日の夜はしっかりと映画
「La La Land」を家で鑑賞しましたが。息子たちが歌ったのは「Audition」という曲で主人公が映画
のオーディションで主役に抜擢されたシーンで歌っていました。


地元を離れ縁あって入った学校ですが、ここでもしっかり沢山の子の顔を覚えその成長を見ることが
できました。少人数ならではのよさです。私自身はベビーラッシュ時のマンモス校ばかりだった、、
それと共学万歳！ですね。私は花の十代を女子高で過ごしました、、、合唱ハモれて羨ましいっ
しかもほぼ未来を約束された精鋭ばかり。”誰も君に未来をあげることはできない。なぜなら君が未来
だから”という歌詞はまさに彼らのこと。
このレールをたどっていけば何にだってなれる。そういう可能性を感じさせる力強い歌声でした

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