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公立中高一貫校という「ノアの箱舟」 [学校生活]

うちは公立中高一貫校を目指した時期がむちゃくちゃ遅かったため、学校の唯一の対外行事
である文化祭も行きそびれました。公立校って私立と違って対外的なアピールがほとんどなく、
ぶっちゃけめでたく入学が決まった学校の制服すら、昨日採寸取りに行くまでどんなデザイン
なのか知らなかった(汗)
なので公立中高一貫校とはどんな学校なのか、適正検査とは何なのか、受験対策はどうすれ
ばいいのか、色々知りたくて本を探してみました。でもこの制度が始まって間もないせいか、
公立中高一貫校について書かれた本はほとんどなかった。
なので以下の本はバイブルでした。


「公立中高一貫校」小林公夫著

「”合格する子供像”とは一言で言えば強力なエンジンを体に備え、目的に向かい目の前にある道を
切り拓いていく子供。その際、高い言語能力を駆使して他者との関係性を構築できる子供です」
「適正検査の出題の枠組みとして、数的な能力として規則性、判断推理、空間把握の力が問われ、
理科的な能力として身の回りにある自然現象の観察力が問われ、また文系の要素として公共性・
公共心が問われる傾向にあり、この傾向は全国的に完全一致している」
「公立中高一貫校の理念とは、公立校と名乗っている以上、基本的には”公の利益”を目指すもので
ある。それは”収益”や”儲け”という意味ではなく、”社会的貢献”と理解したようがよい。
根源的にはおしなべて”社会のリーダーの育成”という方向に向っていると言える」

この”強力なエンジンを搭載した子供”という表現がいいなと思いました。まさに持て余してる感
ありありの息子だったので、そのエネルギーを受検で燃焼させよう!と思いました。
この本には公立中高一貫校の理念など私が知りたかったことがばっちり書いてあって、共感
をおぼえる部分が多々ありました。



「公立校で伸びる子はここが違う!」松永暢史著

「合格しなくてもかまわない。中高一貫公立校を目指すことがベストだ。なぜなら中高一貫公立
校の入試問題がことのほか優れていて、その方向性は正しいと言わざるをえないからだ」
「中高一貫公立校の問題で問われいるのは『リテラシー(=情報活用能力)の高さ』であり、
『論理的思考能力』である」
「中高一貫公立校の入試問題は文部省がこれからの教育の方向性を宣言したのに等しい。
つまりそういった子供こそが将来優秀になる可能性が高く、そんな子供こそ日本の将来に必要だ
と中教審は考えているのです」

国が求めている人材を育成することが公教育のあるべき姿であり、そういった選別のために制度化
されたのが中高一貫公立校であるのなら、賢明な親はわが子をその”ノアの箱舟”に乗せる選択をす
るだろうと。

何もエリート教育を望んでいるわけではないのですが、少人数で6年間、私立なみの授業を無料
(!)で受けられるというのは、新しい選択肢として選ばない手はないと私も思いました。
科目の仕切りがなく、とっつきにくくて対策の練りようない適正検査の問題についても、
作者の言うとおり「リテラシーの高さ」を測るためというのならなるほどと思います。
適性検査にはそういった能力が顕在化される仕掛けがあるそうです。問題を作る側も採点する側
も相当な手間隙をかけていると。そして例え不合格になってもここで育んだ能力は今後の人生で
必ず役立つと。だったらやはりこの道を進んでいくべきだと確信させてくれました。

県内ではそういった公立校が2校しかなく併願も不可能で、定員が男女各40名ともなると確かに
”ノアの箱舟”に近いものがあります。だからこそ出港に間に合うように走りました。
クルーの一員として船に乗せてもらえたらどんなに幸運だろうかと思いは膨らみました。

明日、いよいよこれらの本を図書館に返却するつもりです。半年近く延長していた。
ってだれも予約が入らなかったってまだまだ認知度低いんだろうか、、、。


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