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史上最強の子供たち [学校生活]

ついについにこの日を迎えました、、、
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「史上最強」とは今年のクラス目標だったそうです。


学内の長縄大会、百人一首大会、全国新聞コンクール、県内スポーツランキング
、、、なんでもNo.1じゃなきゃ気がすまない全力投球の先生でした(笑)
そんな先生にとってこの”並外れたパワーをもつ子供たち”は、先生の期待に応える
理想の生徒たちだったようです。
なんか、、、こうして終わってみると昨年の息子の市内水泳大会100m平泳ぎ第1位も
読書感想文コンクール優良も、はたまた最難関校と言われる中高一貫校合格さえも、
息子の活躍の全部全~部が先生のシナリオ通りだったんじゃないかという気がしてしまう。
先生の熱意に応えるべく、息子をはじめみんながみんな120%の力を発揮した一年
だったのではないだろうかと。

先生がこのクラスの生徒をして「ついに出会ってしまった」と言わしめたように、息子に
とってもこの先生との出会いは運命を大きく変えるものとなりました。
まさかまさかこんな未来が待っていようとは入学した当初では、というより昨年の今ごろ
でさえ思ってもいませんでした。
そう、いまだにあの合格発表は夢だったんじゃないか?という気がしてしまうのです。
それくらいあり得なくらいの無謀なチャレンジだったのです。

この一ヶ月間はそんな夢から覚め切れないままに過ぎていきました。出会う人出会う人から
おめでとうといわれ、、、一体みんなどこでその情報をしいれてきたのか不思議なほどに。
職場の上司、違うクラスのママたち、遠い親戚からと数々のお祝いの言葉をもらいました。
逆に中学受験途中参戦の私は他の子がどこに入学するのか、ついに聞けないまま卒業する
ことになってしまいました(汗)そもそもあんまり私立の学校のこと知らなくて。

卒業式のその朝、まずなんとか最後の最後まで息子がインフルエンザにならなかったことを
感謝しました。ほんとに色々なことがありすぎた三学期だったので、乗り換えた数々の試練を
思い感無量でした。
幸いお天気にも恵まれ、まず息子が登校。私たちも遅れて学校に向かいました。
この学校の父兄として登校するのはもう最後なのだと思いながら。
登校するとすぐに教室から6年生たちの歌声が聞こえてきました。最後の最後まで卒業式の
練習をしている様子。体育館のなかでも同じく在校生たちが歌と呼びかけの練習中でした。
もうすでにその歌声で涙が出そうでした。
来賓の入場の後、しばらくして担任とともに卒業生たちが入場しました。先生達は3人とも気合
の入った羽織袴姿。3人とも5年からの持ち上がりだったため、思いもひとしおだったでしょう。
正装しおそろいのコサージュをつけた子供たちもひとりひとり神妙な顔つきでした。
卒業証書の授与、校長先生・来賓の祝辞の後は、卒業生と在校生が向いあっての呼びかけと、
歌の交換でした。呼びかけは私たちも似たような言葉を言った記憶があるのですが、今の
卒業の歌は私たちの時代と全然違う。「蛍の光」も「仰げば尊し」もなし。他の学校は
どうなのか知りませんがうちの学校では「心の瞳」(坂本九の歌らしい)「変わらないもの」
「ひろい世界」「旅たちの日に」(SMAPが歌ったらしい)を歌いました。これらの歌は
すでに”卒業を祝うコンサート”で聞いていたのですが、今の定番曲なのでしょうか?
まさに泣けと言わんばかりのこれらの歌を至近距離で聞かされ、先生も父兄もみんながノック
アウト。歌っている卒業生も在校生も次々涙声に。
極めつけは退場の時に担任に向ってみんなが叫んだ「大好きだよ!」の言葉でした。
今でも泣けてくる瞬間でした。、、、先生ってなんてなんて切ないお仕事なんだろう。
校門での見送りには消しゴムはんこが得意で骨折したときお世話になった2年次の担任(男)、
ピアノが上手でパワフルな3年次の担任(女)、松岡修造似の体育会系熱血教師の4年次の担任
(男)とみんなが花道をつくってくれました。(←1年次のベテランおばあちゃん先生のみが退職し、
あとはみな卒業まで在籍でした)サッカー部の顧問でもあった4年次の先生からは「○くん(←昨年
合格した彼)によろしく!」と声をかけられました。中学ではまた一緒にサッカーやろうと約束して
いるので。


永遠に続くかと思われたのどかで平和な小学校生活はこうしてついに幕を閉じました。
一体何度”時よ止まれ”と心の中で願ったことか。
特に昨年の運動会や市内水泳大会に市内音楽祭、そしてついに送られる側となった卒業コンサート
、先日行われたサッカー部のさよなら試合(サッカークラブは退部したけど学校の部活は続けて
いた)などなどでは、彼らの成長ぶり活躍ぶりが眩しすぎて正視できないくらいだった。
どんな映画やドラマでも味わえないリアルな感動を体験しました。
そしてそのどの場面にも先の歴代担任の先生方の姿がありました。みな20~40代の若い先生
たちで、生徒と一緒になって取り組む姿が印象的でした。
本当に本当に恵まれた小学校生活でした。考えれば考えるほど有り難くて涙が出てしまいます。


もう来月、読み聞かせサークルで学校に登校してもこの子達はいないのだ。
6年生の教室には新しい6年生がいて、息子の机も下駄箱ももう違う子が使っているのだ。
もともと低学年対象のサークルだったので高学年とは接点はなかったのだけど、学校のどこか
で息子達のクラスが授業しているというだけで私は十分安心でき、幸せだった。
私ももう在校生の保護者ではなく来校者という扱いになるんだ。知ってる先生もどんどん
いなくなり、OGのママたちが言うようにアウェイな存在になっていくんだろうなあ、、。
なんかママとしての現役感がどんどんなくなっていく感じで寂しいです。
ただほんとにものすごく恩がある学校なのでしばらくはOGとしてこの活動のお手伝いをして
いきたいと思っています。自分の居場所がある限りこの学校と関わっていきたい、そんな
気持ちでいます。


 伸びしろを 秘めて学び舎 卒業す
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                     2016年 春
             
タグ:門出の詩
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