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絵本の力 [絵本]

絵本サークルの題材として選んだ本↓
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上の4冊は私の趣味で(笑)。こんなかわゆい本、もはや息子は見向きもしません。
あまりのかわいらしさに借りてしまい、サークルの皆さんにも見せてきました。
下の2冊は製作にどうかなと思い。こういう影絵みたいな絵本をOHPにしたら
どうかなと思い。ストーリー性よりビジュアル重視で。

絵本サークルでは新学期にあたって顧問の先生との打ち合わせがあったのですが、
先生曰く「子供たちに言葉に触れさせたい」とのお話でした。
”俳句”や”ことわざ”など授業で取り上げる前の導入部分として、あるいは
定番の昔話なども意外に知らない子供が多いので紹介して欲しいとのことでした。
普段手に取ることのない”詩”や、昨年試験的に取り入れた戦争を題材にした
絵本なども、あえて解説やフォローは考えなくていいので、そういった言語文化と
の出会いを子供たちに提供して欲しいと。

それまでストーリー重視、ビジュアル重視できた私たちには目から鱗なアドバイスでした。
やはり子供たちの受け狙いというか、ザワザワされたりシ~ンとされたりがイヤで
起承転結のあるストーリーを選んでいた面があったのです。
やはり先生からの観点って違うんですね。絵本サークルと言えどそこは私たち
の自己実現の場であってはいけないのであり、やはりそういうニーズに応える
ものでありたいと思いました。特に幼児の読み聞かせでも、高学年向けのブック
トークでもなく、低学年向けの読み聞かせであることを念頭に置かなくてはなあと。

新年度にあたりサークル内でもOGママたちを招いての勉強会などもやりました。
読み聞かせをするにあたって、私たちの活動が国語の授業の一環を担っている
ということ、それでいて私たちは教員ではないということを念頭に置くとのことでした。
「面白かったですか?」とか「○○も読んでみて下さい」とか、押し付けがまし言葉は
NGワードだそうです。子供に解釈を求めない、強制しない、ということだそうです。
そういうフォローは先生の役目なわけで。
私たちは伝えるだけでメッセージは書き手から発せられるということなのでしょう。
「絵本には力がある」。特に昔から読み継がれている絵本には普遍の力があると。


それに比べて大人の読む小説やハウツーものは消耗品だなあって思います。
毎年のように出版されるベストセラー作品はほとんどが使い捨て。
数々の賞の受賞歴のある有名作家たちによる作品は、そのつど映画化、ドラマ化
され本屋に山積みされ、図書館では予約が殺到されるわけですが、そうやって大量
買いした本の多くはあっという間に書架に溢れ、書庫上げされ、除籍→リサイクル
されていく。
それに比べ児童文学は世代を超えて読み継がれていく。
こども図書館の蔵書構成はいつの時代もあまり変わらないという不思議。
こどもが喜びそうなナンセンス本から、なかには言葉は詩に、挿絵は絵画に匹敵
するような芸術作品まであり。
大人になってこうしてあらためて絵本を手に取るとそういった面に驚かされる。
だからこそ絵本を題材にペープやOHPに作り変えることはある意味邪道なのだとか。
絵の大きさひとつ、色使いひとつに作者のこだわりというか意味があるそうです。
セリフひとつ変えてはいけないとか。
でも先輩方曰く、絵本を手に取るついついどんな製作に向いてるかな~て血が騒ぐ
らしい。そんな制作意欲を掻き立ててるのも絵本の力だよねきっと。












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