SSブログ

バレエとの再会 [バレエ]

「再会」というのは長いことプランクがあったからです。幼稚園時代から10代まで習ってました。 なぜやめたかというと、子供ながら自分には才能がないと思い始めたからです。ずっと小さなバレエ スタジオに通っていましたが、ある時とあるバレエ団の準団員みたいな子供たちの公演を見たのです。 私と同じ年で国際コンクールとかに出て賞をもらってる子達の。その時、もうこの子達には絶対かな わないって思った。スタイルだって技術だって。同じ頃、中途半場に受験した私立中学の受験に失敗 し、もっと勉強しなきゃってやはり子供ながらに思ってしまい、バレエをやめて塾に行き始めたのです。 バレリーナになるにも名門中学に入るにも、それなりに親が研究してそれなりの教室だの塾だのに 子供を入れないと、手遅れなんですよね。子供には残酷な現実でしたが、早くに挫折を知ったおかげ で以後、今日に至るまで自分の身の程にあった人生を選ぶことができたと思っています。
 バレエに関していえば、学校ではダンス部に所属したり、社会人になってからはバレエ教室のオー プンクラスやカルチャースクールのバレエ講座やスポーツクラブのバレエクラスを受講したり色々模索 しました。でもどこにも女王様みたいのがいて後ろのほうでこそこそレッスンするのが関の山でした。
 それから結婚し引越しし、子供もできぬまま30目前になった頃、職場近くのスポーツクラブにだん なと無料体験に行ったのです。私はやはりバレエクラスが目的で嬉々としてバレエシューズなどをも ってきたのですが、なんとだんなもやりたいといいだし、夫婦で体験したのです。その時出会ったの が今の先生。もう7年ほど前のことです。これがバレエと再会です。そしてそのあとすぐ、新しい 出会いが待っていました。その先生が教えている別の教室の発表会にでないかという話になり、平 行して別の教室にも行き始めたのです。それがなんとジャズ教室。むろん発表会はジャズのナンバ ーもありました。見ようも見真似だったその発表会がはっきり言って転機となりました。私は完全に 踊る楽しさにはまってしまったのです。もうこの歳なので将来プロになるとかないせいもあるでしょう。
先生も気さくな先生でみなライバルというより仲間です。みな30~40代の女性たち。ダンナも含め
男性もちらほらいます。小さい頃バレエをやっていた頃には味わえなかった踊る楽しさを20代最
後の年に知ったのです。なによりその教室の主宰者であるジャズの先生の才能に惚れました。
振付、選曲、舞台構成。フィギュア・スケートを見ていても思うのだけど、振付師の音楽解釈って重
要ですよね。音楽性って持って生まれた才能だと思う。そしてそれを表現できるダンサーとうのも
才能です。ミッシェル・クワン、村主章枝、今ではキム・ヨナなどは音楽がかかった瞬間、表情が変わ ますよね。音楽に入り込むというか。あの表情っていうのは作っているではなく、内側から湧き出る
ものだと思う。だから彼女たちは音楽によって表情が変わる。すごい才能だと思う。

 なぜ踊るかってやはり音楽表現がしたいのだと思う。おそらく、自分は音楽がすきなのだと思う。
音楽に感動できるから、それを表現したいというのが原点にあります。
 7年前の発表会を機にダンスに目覚め、その後妊娠し、退職し、引越し、始めかよっていたスポー
ツクラブは閉店したにもかかわらず、私たちはその教室に通い続けています。仕事をしているとき
は、ちょうど行き詰っていたときだったので、ダンスをしているときだけ、現実から逃れれることが
できました。クラッシック音楽に身をゆだねて、ダンスのレッスンに汗を流していると、自分が浄化さ
れてるような気がしました。今はひとつはママ友以外の付き合いと求めて、そしてもうひとつはジョニ ーを応援する思いで踊っているのかもしれません。ダンスをしているときだけは、おこがましくも私の
憧れる年若きスケーターたちと同化できる気がして。観戦してるだけじゃ、不完全燃焼なんだもの。
踊ってる時は間違いなく、自分の人生生きてる。これも私のもうひとつの姿。フィギュア・スケートと
ダンスが私の人生というか日常をエキサイティングにしてると思う。多分、他の主婦にはない世界
を持たせもらっていると思う。


nice!(0) 

nice! 0