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星屑たち [フィギュア・スケート]

ヨーロッパ選手権と全米選手権、ほぼライブで見られた~~
以下ぶっちゃけ感想↓(記憶違いや思い込みに注意!)


バンクーバーの頃から頭角を現し、ソチでメダルを逃し、ピョンチャンでスペイン初の悲願の
メダルを獲得したフェルナンデスの有終の美を見届けました!
バンクーバーの「パイレーツ・オブ・カリビアン」と同じく、オリンピックシーズンに選んだ
「ラ・マンチャの男」もストーリー仕立ての楽しいプログラム。長野オリンピックでのキャデロロの
「三銃士」を思い出しました。ラテン男のキャラクターなりきりの演技とか映画のドタバタ感とか
ほんとによく表現してるんだよね。(両選手ともエキシビでも客いじりとかサービス満載だった)
無表情どころか悲壮感漂うロシア男子とは対照的。「グレイテスト・ショーマン」は惜しいプロ
グラムだ、、。
フェルナンデス、オリンピックの時も本当によくやったと思った。26歳で銅メダルって、27歳の
ワイリー以来じゃない?この4回転時代にオリンピックでもヨーロッパ選手権でもきちんと2本
入れてきた。ソチから4年間、彼もリベンジ目指して練習を積んだのだろう。
ナハーロさん振付のフラメンコ「マラゲーニャ」も「ラ・マンチャの男」のドン・キホーテも
スペイン人の彼の集大成を飾るにふさわしいプログラム。
最後の試合をヨーロッパ選手権に選んだのは母国への恩返しなのだろう。
終盤の”見果てぬ夢”ではこれまでのすべてのプレッシャーから解放されて、ただ会場に来ている
ファンや家族、オーサーコーチのために滑っているように感じられて涙が出た。ほんとこれ以上
の恩返しってないよね。こうやって引退予告した試合でいい演技ができて、さらに優勝で締めく
くりができてなんて幸福過ぎる。

全米でもロシア選手権でも女子はジュニア勢優勝という結果に。つうかアメリカの子はノービス?
国内大会を見ていると、SPの上位というのはジャッジとしてアゲたい選手なのだということがわかる。
全日本でもSPトップは宮原選手。ロシアではザキトワ、アメリカではテネル選手とディフェンディング
・チャンピオンに花を持たせた。
3Aとか4回転持ってるジュニア勢に対抗させるためにチャンピオンの顔を立てたというかオリンピック
帰りの面子を守ったというか、、、でもその気遣いが逆にプレッシャーだったのかみな逆転負け、面子を
つぶす結果に。う~んだからジュニア出すのはやめたほうがいいと思う。この子達だってシニアにあがっ
てからどうなるかなんてわからないわけで。


リッポンファンの私が言うのもなんだけど、ジェイソン君はSPの貯金で表彰台残れたようなものかなあ。
上位の二人があれだけのことしただけに、なんか勝たせてもらってる感が半端ない、、、そうでもしない
と表彰台全員アジア系になっちゃうから?
もちろんジェイソン君は他に二人としていないスケーターであることはわかる。結局リッポン君のソチ行き
を阻んだのはジェイソン君だった。柔軟性、音楽性、バレエダンサーのような身のこなし、持ち味が被っ
た若手が登場したのはリッポン君のキャリアの大きな危機だった。
今シーズン、日本の友野選手の「リバーダンス」とアメリカのクラスノジョン選手の「コロブチカ」見て、
やはりジェイソンやリッポンは全然違うと思った。同じ音楽、構成、衣装、振付も似ていたのでほんとに
顕著にわかった。
何が違うって音楽の使い方。21歳のリッポン君が真っ赤なロシアの民族衣装を着て、金髪を振り乱して踊る姿は本当にキラキラしてて、”ロシア人の少年”という雰囲気がよく出ていた。
クラスノジョン君ロシア人でしょ?まだ10代でしょ??
同じく友野君の「リバーダンス」もやはりジェイソンの体いっぱい使った演技に比べると何か足りないん
だよね。ジェイソンの「リバーダンス」はソチオリンピック、男子シングルのトリを飾るのに相応しい迫力
ある演技だった。

ジャッジがジェイソンに高得点出したい気持ちはよくわかる。今シーズン、加算されるジャンプが後半3つ
だけになったのはザキトワ選手のように偏ったプログラム構成にならないようにするためらしい。後半
ジャンプばっかり、というのはワグナーのいうように”カオス”でジャッジ的にも推奨してないんだろう。
ジャッジが推奨するのはバランスのとれた演技構成。ジャンプとその他の要素がシームレスにつながっている
ような演技。
私、正直ネイサンがどこでストレートラインステップやってたか記憶にない。ふつう音楽の盛り上がりには
スパイラルとかストレートラインステップ持ってくるけど、どこが盛り上がりだったのかわからなかった。
淡々と4回転カウントしてるだけで終わったというか。ジェイソン君のプログラムはその点”シームレス”
ジャンプに比重が置かれていない、すべてが音楽の流れの中で行われいて動きもなめらか。
難易度高くなくてもこういう選手の演技を切り捨てたらフィギュアの未来などうなる?という危惧もあるん
だろうな。なんだかんだランビエールの教え子の子もイタリアの子もジョニーなりきり君もこの枠じゃない?
銅メダルポジションはこんな選手。ジャッジの良心とでもいうのか。自分が応援してる選手は例外なくこっちの分類なのでなんかすごくジレンマ感じます。この勝たせてもらってる感ってどうなの、、、

私が全米選手権を視聴するようになったのはトリノオリンピック以降(2007~)。
そしてソチ以降(2015~2017)見ていない。つまりジョニーとリッポン君が優勝した大会って見ていない
のです(涙)私が見たのはふたりが全米で大変な目にあってる姿ばかり。
ジョニーがライバル、ライサチェックに負け続ける姿とか、屈辱の第2グループ滑走とか、昨年のリッポン
君まさかの4位とか(涙・涙)
ほんとトラウマ大会だわ。杉田さんの声聞いただけで胃が痛くなる。
杉田さん、全米男子には高学歴が多いって話を昨年からしきりしてたけど、リッポンやジョニーみたいな
プア・ホワイトことは知らないのかな?そして昨年のオリンピックで何が起こったかには何も触れなかった。
私は昨年杉田さんの解説を聞いてリッポン君のオリンピック行きは無理かもって絶望的な気持ちになった。
でもさ結局選考基準理解してなかったのはこの人だよね?全米直後、ネットに出まわったジャッキーさんの
上位5名の比較表では明らかにリッポン優位だったよ。2番手で選出は当然の成り行きだった。
なのに、杉田さん今年の解説でも「物議を醸しだした」ってまだ言ってるの(怒)
今年と同じく昨年ネイサンは全米ではヒーローだったけどオリンピックではいい演技できなかったよね?
ヴィンセントは最年少でオリンピック代表になり、史上初の4回転ルッツを降りてネイサンに次ぐ7位
になったよ。
リッポンはオリンピックでいい演技してそのままアメリカのアイドルになったんだよ。
"Most Influential People"にも選ばれてすっかり時の人になったんですがそれについてのコメントは?
全米の今までの最年少優勝者って未来ちゃんだよね?彼女だってオリンピックでいい演技したんだよ。
戦前の選手の話はいいから昨年の話をしろっつーの!
この全米を長きにわたって盛り上げた選手たちの話を。
女子もかつて「ジュニア旋風」巻き起こした未来ちゃんやワグナー、キャロライン・ジャンはついに
姿を消した。ワグナーの「ラ・ラ・ランド」はまるで昨日の出来事のよう。
そんな星屑たちの存在を私はずっと忘れないと思う。
トリノ世代が去った時もうフィギュアスケートは終わったと思ったけど、こうして次の世代であるリッポン君
やワグナー、未来ちゃんの存在を懐かしむことになるなんて。
というか完全に上書きされることになるなんて。
こんなんだったらトリノ世代のときみたいにもっとガッツリ応援(というか追っかけ)したかったなあ(涙)


タグ:全米選手権
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