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Flat Hause Life 平屋暮らし [日常生活]

アラタ・クールハンド著「Flat Hause Life」のVol.1,2を読みました。
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この本でとりあげられている「平屋」とは、戦後アメリカ軍が駐在兵士のために
日本政府に作らせたという”占領軍扶養家族住宅”、いわゆる「米軍ハウス」と、
50~60年代のベビーブームに大量供給されたという”文化住宅”の2種類を指します。
共通しているのは2階がなく地面に接していて、庭や駐車場、アプローチ
に囲まれた住宅、といえるかな?
我が家はマンションなのでもちろん平屋ではなく、むしろこの作者が
脱出を試みたという”鉄筋のハコ”なわけだけど、この本を読みながら
感じたのはマンション一階って住環境も平屋暮らしに近いものがあるん
じゃない?とうこと。

マンション一階と言えども、うちのように角部屋で専用庭があり、さらに四方に
高い建物がないと”鉄筋のハコ”という閉塞感はないのです。
通りに面していないうえ、角部屋なので廊下を人が通ることもなく、
独立性が保たれている点も戸建て感覚。一階なのにカーテンは常にオープン。
部屋の前後に庭があるのも気に入っています♪
イギリスでいうフロントガーデンとは玄関前の通りに面しているパブリック
スペースですが、うちのマンションでは共有庭となっていて残念なことに
荒れ放題です。それでも駐車場があるより緑があるほうがはるかに有難い!
そしてこの家で一番気に入っている専用庭は通りに面していないので、それこそ
イギリスのバックヤードのように完全なプライベートスペースになっています。
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もともと戸建てに対する憧れはなかった私たち。
駅近くのマンション、というのが新婚時代からの条件でした。
マンションに住むなら防犯上、2階以上と私たちも考えていましたが、
最初に住んだ部屋がたまたま一階の角部屋で、すっかりベランダガーデニング
&猫の餌付け??に目覚めてしまったのでした。
さらに子育てしていて思ったのは、階段がないほうが家族の気配が家のどこにいて
もわかるのでいいなあ、ということ。この夏、我が家では息子の寝室を独立させたのですが、
廊下を隔てた向かい合わせの部屋なので、ドアをオープンにしておけば寝ていても
お互いの顔が見られるのでした。息子の勉強&遊び部屋はリビングの隣のままなので、
ここはほんとに寝るだけの部屋です。子供を引きこもらせないためにも、お互い
のブライバシーは確保しつつ基本はみんなリビングで過ごすようにしたいなと。
子育てだけでなく、家事の動線も階段ないほうが絶対楽。掃除も洗濯干すのも。
そういった点では今どきよくあるガレージつき3階だてのマッチ箱のような戸建てよりも
機能的かと思うし、地上に降りるためにエレベーターが必要でベランダに物も
出せない高層マンションよりも制約が少ないかと。

もちろん一階ならでの難点も沢山あります。防犯しかり、水害しかり。
虫も多発するし。
それでもこの作者が感じたように”宙に浮いた鉄筋のハコ”にはない、地に足
ついた生活が平屋にはあるのです。窓の外に広がる緑は何よりの恩恵です。
この本の著者が興味をもったのはどちからというと米軍ハウスの独特な内装
や建具のようなのですが、やはり私はお庭の方に興味がいってしまいます。
なのでガーデニング熱再び、な予感です。




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